アンビアンス大平VSミシュラン料理人（第２回）

　前日に続いて、大平さんからのメールニュースを、本人の了解を得て転載します。最後に、中目黒「アンビアンス」のお節料理のお知らせがあります。

　それからデザート、この戦いのために、私、事前にかなりハイレベルな料理を時間をかけて仕込んでいました。デザートを二種類出す予定でしたが、またここで「シェフ、デザート全種類持ってきてもらえませんか」との声が。
　おおっ~~~~と！！そう来たか！嬉しくて鳥肌が立ちました。全種類出し終えて、試合の判定が今まさに下ります。緊張しながら、お二人にご挨拶にいきました。二人の表情は笑顔で満ち溢れておりました。そしてお連れの方が私にこう言いました。

「ここ半年間、休みの日は、あちこちのフレンチに食べに行ったけれど満足いく所がなくて、機嫌がずっと悪かったのに、やっと元に戻った。本当に美味しかったです！！！！」
　そう言ってくれるじゃありませんか！！ご主人は、万弁の笑みで握手をしてきました。おまけに帰り際にショップカードを１０枚下さいと言われ、そそくさと渡しました。いやぁ〜〜〜最高にスリリングなひと時でした。

　まっ、その夜のお客様がI様方２名だけだったという悲しいオチはありますが、素晴らしい料理人でした。料理を始めて料理人同士の勝負が何度かありましたが、今までで最高のコンディションでした。試合の判定は、まだ私のほうが未熟な為、自分もお返しに食べに行こうと思います。お会いして思いましたが、Iさんが三ツ星を取るのは当然かもしれません。熱い一日でした。

　臨場感があって、いい文章です。今年オープンした店に、辣腕の料理人をお客として迎える。なかなか、巷の情報誌では読めない話だと思います。
　

アンビアンス洋風懐石御節（限定３０台）要予約
￥３２０００（縦２０，４×横２０，４×高さ５，０cm）４~５人前

　自ら厳選した食材を使い２０品以上の斬新な御節を生み出します。素材にこだわり健康も配慮した入魂の御節。欧州の技術と感性を身体に叩き込んだシェフならではの重層的な味わいが楽しめる。
お渡し日：12月31日（水）、1月1日（木）　アンビアンス（03-3712-3445）にてご予約承ります。

一の重

・天然トコブシのブドウ酒蒸し
・紅鮭の白胡麻つけ焼き
・真牡蠣と下仁田葱の南蛮漬けカレー風味
・ムール貝のベルギー風マリネ
・ゴルゴンゾーラのスペイン風卵子焼き
・活牡丹海老の香味茹で、能登の浜塩で
・伊那寒天の酢の物

ニの重　

・霜降り和牛のロースのオーブン焼き
・低温調理で仕上げた松坂豚　
・ギタロー軍鶏の金平牛蒡巻き
・白レバーのテリーヌ・甘酸っぱい無果花と供に
・信州野菜の完熟トマト煮
・いにしえより伝るフォアグラのテリーヌ
・レンズ豆のサラダ黒豆に見立てて
・彩り野菜の洋風酢漬け
・千切り人参とオレンジの生酢仕立て

甘味
・チョコレートを使った焼菓子

　御節に合わせたブドウ酒、又はベルギー麦酒（三本セット）を
プラス五千円にて追加注文を承ります。