第10回谷川真理ハーフマラソン(1) 

rosa412009-01-10

 

 サーフィン感覚―それがもっともピッタリくる。
 10キロすぎの折り返し地点から18キロ辺りまで、荒川河川敷の下りを利用して、ぐんぐん加速できた。少なくとも100人は抜いたはずだ。脚がけっこう動いたので、上半身のリラックスを保ちつつ、肩甲骨をリズミカルに動かしながらスピ―ドを上げていく。昨年の東京マラソンの10キロから20キロ手前以来の疾走感!お、おっ、お懐かしい。
 

 マラソンは孤独でストイックなスポーツ、そう思っている人も多い。まあ、普段一人で走っている分には、たしかにそういう部分もある。だが、ぼくみたいなヘボランナーでも大会となると、走っている集団に良かれ悪しかれ引っ張られる。もちろん、それが普段以上のパワーになる場合と、オーバーペースの罠(わな)にひっかかる場合もある。
 

 ある集団の中で走っている感覚を言葉すれば、陸上ながら、波乗り感覚というのがもっとも近い。少し疲れたら、その集団のペースに合わせて少しリラックスしたり、それでリフレッシュしたら、その集団のペースを足場に、ロケットを切り離すような感覚で前に出る。波の勢いを利用して、その上を滑るように進むサーフィン感覚に似ている。気持ちよく走りながら、それを体感できた。(つづく)