福岡伸一・大竹昭子さんトークショー(青山ブックセンター本店)

 福岡さんが、以前から作家・大竹昭子さんのファンで、それゆえに実現したトークショー。大竹さんの著書『須賀敦子ヴェネチア』をガイドブックに、福岡さんはヴェネチアを歩いたらしい。ロマンチック!
 須賀さんといえば、ぼくにとっては『トリエステの坂道』に出てくる、まるで映画のような雨の描写が印象的。なんとなく50代になってから、その全集を精読してみたい1人。


 この日の福岡さんの話の中で、耳に残った一節。

たとえば、タンパク質をつくるシステムはひとつしかありませんが、タンパク質をこわすシステムは数多くあることがわかってきました。その研究が、最近の分子生物学のトレンドなんです。壊さないとつくれない。それは動的平衡の論理にもかなっているんです。

 ちなみに、福岡さんの著書『生物と無生物のあいだ』について書いた文章は、こちら(id:rosa41:20090227)
 トークショーの終わり頃、「動的平衡」の本当の英語訳は「Take it easy」なんですと言って、彼はこの日の聴衆を笑わせていた。今日の自分とは、とうとうと流れる中の一瞬の秩序にすぎない。

須賀敦子のヴェネツィア

須賀敦子のヴェネツィア