吉岡徳仁VSナガオカケンメイ対談

 
 デザインや機能より、デザインする気持ちの優先順位の高さ。自分のアウトプット以上に、それを受けとる側の驚きや感動に重きをおく姿勢。話すのが苦手だという吉岡徳仁さんの話で、もっとも胸に残ったのは、そのふたつ。
 あと、プレゼンが苦手で、ある和菓子ひとつをクライアントの目の前に差し出して、企画を通したというエピソ―ドも可笑(おか)しかった。工業デザイナーとアーティストの狭間を進む、吉岡さんのWEBはこちら。その作品をどこかで目にした人もいるはず。


 青山ブックセンター本店でのトークショーに出かけた。吉岡さんの話は直接、耳にしてみたかったから。本当は上野で開催中の、吉岡さん監修の「カルティエ展」を観てから、この日を迎えたかったのだけれど、かなわなかった。今日の話をふまえて、なんとか会期中には行きたい。


 対談相手のナガオカさんも、先々週、偶然、その著書を手に取ったばかりで、なんとなくシンクロニシティを感じる。「うちの店で扱う商品は、デザイナー名を隠して売っている」という話にも惹かれた。今度、ナガオカさんのお店にも行ってみたい。彼のWEB「ロングライフデザイン」はこちら。個人ブログもあります。


みえないかたち  ~感覚をデザインする

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