芦崎治氏出版記念パーティ


 今、話題の『ネトゲ廃人』の出版記念パーティーがあり、柄にもなく、赤坂のこじゃれたイタリアレストランに行って来た。しかも貸切とはいまどき豪勢な! 
 ちなみに、「ネトゲ廃人」とは、ネットゲームに依存して廃人同然になる人たちの略称。尊敬する先輩、芦崎さんの出版を祝う会だから、苦手な立食パーティとはいえ、参加させていただいた。


 5月1日配本で、初版は小部数ながら、すでに4刷り出来と好調な滑り出し。そのタイトルと真っ赤な装丁が強烈。登場人物には、主婦やサラリ―マンも多いらしい。「ルポ本」といえば「売れない」と編集者に即答されてしまう昨今、ご活躍をお祈りしたい。


 最初は知り合いも見かけず、手持ち無沙汰だったが、ちらほら知り合いの編集者の顔を見つけては、少々談笑。月刊誌の廃刊が相次ぎ、週刊誌の売れ行きも激減している現実をあらためて耳にして、軽い目まいを覚えた。今、出版界は急速に”ガラパゴス諸島”状態へ向かっている。ある週刊誌編集長は、取材費をひねり出すために、編集長と副編集長はタクシー利用禁止令を出したという。偉い!けど、厳しい実情。・・・となると、スチャラカみたいな末端業者はつらい。


 この日、乾杯の音頭をとられた、映画監督兼写真家の本橋成一さんに紹介していただき、ルポライター界の大御所、鎌田慧さんと名刺交換だけさせていただいた。わたしのそれとは正反対の、じつに控えめな名刺。「いつも東京新聞でご執筆のコラム、楽しみに拝見しています」とだけお伝えした。ちょっぴりミーハー気分でドキドキ・・・。


ネトゲ廃人

ネトゲ廃人