夏の大豆畑

rosa412009-07-26



 都内から電車をのりつぎ、約2時間半。千葉県東部の八日市場まで取材で出かけた。場所は、都内より深みのある青空の下、高さ20センチ前後の緑葉がゆれる大豆畑。ここで間引きと除草、実になる部分の摘心作業。


 タオルを頭にまき、ジャージと作業用に買った五本指ソックス。軍手でどんどん引っこ抜き、摘心は軍手をはずし慎重にとっていく。次第に、爪の間が茶色くなってくる。途切れることのない蝉しぐれ、吹き抜ける涼しい風の音、思い出したように啼くホトトギスと、さらさらと指の間を落ちていく大豆畑の土。そして獰猛(どうもう)な日差し。まさに夏の風景の真っ只中で、他の参加者らと頭からっぽにして作業をつづけていると、すんなりハマッてしまう。


 学生時代、韓国のハンセン病快復者の村で、韓国の学生らと労働キャンプをしていた夏のことがふいに思い出された。照りつける太陽の下、身体をめいっぱい使って働く気持ちよさ、噴き出す汗、ウソが少ないことの手ごたえ・・・・。


 作業中に差し入れられた塩ずりしたキュウリに、木陰でかじりつく。作業後は、流しそうめん地ビール、野菜の天ぷらの美味いことったら!身体じゅうの血液がきれいになった気がする日曜日。