モンゴル800『神様』〜素手の拳(こぶし)みたいな歌


 ありふれた言葉をつなげて、どこにもない歌をつくる。
 彼らの01年のヒット曲『あなたに』に感じたことを、今日テレビで聴いた『神様』にも同じように感じた。


「元神とヨリを戻したいの」
 たとえば、『神様』にそんな歌詞がある。「元カノ」のように神様を「元神」と呼んでしまう。それは対象を突き放しているようでもあり、じつは裏で握りしめて離さないようでもある。そんな歌詞の独特の間合いが、時に穏やかだったり、時にシャウトするボーカルや旋律と重なったり、離れたりする。そこで生まれる、素手の拳(こぶし)みたいな歌が、聴く者の心にまとわりついてくる。このPVも是非!