はじめての給水ボランティア
つ、つっ、つっめたい。
午前9時半ころ、きゅうに強い横なぐり雨がふきつけてきて(あられ混じり?)、マラソンシューズがずぶ濡れに。3枚はいていた靴下にもしみて、足裏の温度が急降下した。おもわず、ひとりで地団駄(じだんだ)をふむ。そんなことでは温かくならないんだけどね f(^^;)。
それまでは2枚重ねばきしたヒートテックパンツと、ズボンの両ポケットにしのばせたカイロのおかげで、これから3時間程度なら大丈夫かなぁと、甘い考えがよぎっていたのだが・・・・・・。
東京マラソンの給水ボランティア、初体験。
朝5時半おきで、7時半に内幸町の10キロ給水ポイントに集合。点呼をとると、8時50分まで待機で、ええ〜っ!交通規制が敷かれないと、給水テーブルを道路に出せないためらしい。地下鉄の階段付近で時間をつぶす。
スポーツドリンク班なので、テーブルにコップを3段に積み上げる。うちの班のテーブルの隣にテレビカメラが1台スタンバイ。きゃあ、3回目のテレビ出演か。
ところが、おそらく3時間前後で走るランナーは、ペースを落とさずにコップを取ろうとするので、他のコップが一気になぎ倒されてしまう。あわてた。女性にコップを出してもらい、ひたすらドリンクをそそぐ。でも、それだけだとツマラナイので、声援をおくりながらランナーにじかにコップを手渡す。
「ありがとうございます」
「おつかれさまです」
10人に2人ぐらいは、礼儀ただしいランナーが声をかけてくれる。うれしい。「東京がひとつになる日」感が胸に高まる。同時に、あることを思い出した。
いままでの自分のレースで、給水ボランティアの人たちに御礼を言ったのは数回ほどだった。
「ボランティアなんだから、当たり前じゃん!」
ああっ、そんな不遜(ふそん)なヤツだったなァ、オレは・・・。これからはきちんと御礼をいうこと、それぐらいの心の余裕を失わずに走ることを心がけよう。
ドリンクは残っていたがコップがなくなり、11時すぎには作業終了。
することもなく反対車線の20キロ給水ポイント側に移動して、給水ボランティアがならんで、ランナーとハイタッチしてエールをおくる。
じつはこれ、自分の身体が冷えているので、声を出して気分的に盛り上がる側面もある。でも、楽しかった。とにかく老若男女とひたすらハイタッチ、外国人ランナーもけっこうハイタッチしに近寄ってくる。ふたたび「東京がひとつになる日」のボルテージがあがる。