素人のど自慢大会(上海万博出場をめざして) 

rosa412010-03-29


 右上写真は、ちびマイケルジャクソン。
ところが、このちびマイケルが曲者で、肩や二の腕をクネクネさせてはいるものの、お世辞にもマイケルには見えなかった。これが26億人もの人口をかかえる中国で、ベスト12位に残った歌唱力とダンスとは思えない。


 ずいぶん、間延びしたが、上海取材のつづきです。
 彼の後ろではお兄さんが、お揃いの金色衣装で踊っている。彼の他にも、10歳前後の少女がベスト12位に残っていて、彼女はこの日の1回戦で敗れ、観客席左隣の家族席前で、泣きじゃくったまま、お父さんに抱きかかえられて退場していった。


 家族愛と民族融和――それが、4時間生放送のTV素人のど自慢の、ずいぶんあからさまなテーマだった。裏返せば、そのふたつが世界同時不況の今、唯一成長いちじるしい大国のシリアスな問題ということか。


 結局は、ちびマイケルも、この夜やっと敗退が決まり、お母さんの胸にひしと抱きかかえられ、審査員たちに会釈しながら退場を余儀なくされてしまった。観てる側としてはホッとしたけれどね。