みのれ〜ず日誌(3)分かち合う幸せ

 田植え終了後、成田駅までレンタカーで移動。
駅近くの居酒屋で、男3人でささやかに打ち上げ。炎天下にへぇへぇいいながら汗をかいた後の、ビールはひさびさに美味しかった。


 新宿行きの快速電車に座ると、まだ両足が泥濘(ぬかるみ)につかっているように感じる・・・・・・のもつかの間、爆睡。電車の震動に合わせて頭がグラグラするも、眠りは覚めない。


 数日後、今回の田植えに誘ってくれた高坂さん(池袋・居酒屋「たまつき」オーナー)に御礼のメールを出すと、こんな返事がきた。

みんなの田んぼが活き活きしていて、たくさんの生きものや木々草花や、神様も喜んでいると思います。青木さんや菅谷さんなどアルカディアの方々も、嬉しいことでしょう。


 どの田んぼも、アートしてると思います。機械使わず手間隙と魂が入っているから、温かみもある。直線や直角でない、曲線や緩みの暖かさやユトリや美しさ。


 みなさんを紹介できた俺自身が、一番喜んでいるかもしれません。みんなの田んぼを見るのが楽しみなんです。だから、今年から田んぼを始めてくれた皆さんに、私こそ感謝なんです。完全に田んぼバカですな(^^(


 こういう種類の分かち合う幸せを、まるで理解できない人もおおぜいいるだろう。
 これから経済がどんどん縮んで、陰惨な事件が珍しくもなくなり、人間関係が一層はかなくなっていくだろう中で、それを感じられる貴重さが、見直されるときがきっとくる。