「中国はグローバル資本主義に組み込まれているから、そのルールをラディカルに破ることは自殺行為」(「ウォール・ストリート・ジャーナル紙」HPから)
いつもながら、ひとつの点やある事象だけを見て騒ぎだすマスコミがいて、その報道によって多くの人達が好き嫌いという感情をふくらませ、世論調査がそれを増幅し、まるで「正義」のように扱われてしまう。
それじゃあ、理由もなく「狼が来たぞ!」と何度も口走る少年に、わけもなく慌てふためく人たちを描いた童話並みじゃないか。そんなオール・オア・ナッシングな「世論」形成からは、そろそろ卒業したらどうか?
尖閣とレアアース問題について、ウォールストリートジャーナル紙のHPで、尾崎弘之さんが、中国の資源ナショナリズムという視点から、「すでに中国はグローバル資本主義に組み込まれているから、そのルールをラディカルに破ることはできないし、それは自殺行為にひとしい」といった趣旨の発言をしている。
こういう面や全体像で見た専門家の指摘が、国内ではなく、米国メディアには普通にある。そもそも、あの童話の中でさえ、「狼が来たぞ!」少年はそのうち、誰にも相手にされなくなるんだからさ。