篠宮龍三著「ブルーゾーン」(牧野出版)

ブルー・ゾーン

ブルー・ゾーン


 以前、テレビで彼のドキュメンタリーを観ていて惹かれた。独特の言葉をもっている人だった。先日も、大貫妙子さんのDJをつとめるFM番組をつけたら、彼がゲストで出ていて、この本をもとに大貫さんがインタヴューされていた。


 借り物ではない、その人からしか出てこない言葉。
 そんな独特な世界で生きている、あるいは生きてきた人が世の中にはいて、商売柄か、生来の気質なのか、それを持っている人には心のアンテナが反応してしまう。たとえば、こんな感じの一節とか・・・・・

 フリーダイビングは、生きながらにして、死を体験するようなところがある。
 死と隣り合わせで海に潜り、やがて極限に達すると、陸という生にむかって還っていく。1回のダイブは、象徴的な輪廻転生なのだ。
              上記「ブルーゾーン」より抜粋