シャベルの日

 身体がだるくて終日寝てばかりいた。
 昨日、普段使わない筋肉をつかったせいだ。今月8日、雑草や葦などを刈った土地を、シャベルで終日掘り返していた。今年の田んぼは、新たな耕作放棄地を開墾することから始める。掘っていると、木の根っこみたいなのが縦横無尽に土中に伸びていて、それに手を焼いた。


 走るのと同様に、力まず、焦らず、黙々かつ淡々と、と自分に言い聞かせながらつづけた。掘る作業も、左右を適度に切り換え、身体の同じ側だけを使わないように心がけた。静まり返った里山に、自分たちが作業する音と吐息だけが響く。それでも全体の10分の1程度か。


 日中はまだ暖かかったが、夕暮れどきは急に冷え込んで、長靴の指先が冷たくて、身体を動かしていても、そこから全身が冷えきっていく。作業を終えて、かんぽの宿日帰り温泉につかると、指先やらが痛く感じた。まだ1月、当たり前だ。温泉ですっかり縮こまっていた心と体が元に戻ると、今度は疲れがどっと出た。


 今年は開墾から始めることもあり、田んぼの雑草取りの手間を減らすために稲田と大豆畑を半々にして、他の畑でジャガイモや葉物野菜などを栽培させてもらうことを検討中。