畦(あぜ)づくりと天地返し

 前日の嵐めいた雨風がウソみたいな、絶好の田んぼ日和となった。周りではウグイスとカエルが唱和し、空気もさわやかで、空と雲のコントラストもくっきり。ぷりっぷりっした青ガエルが、何匹も田んぼを飛び跳ねて元気いっぱい。


 何より、自分たちの田んぼに向かう途中で、なみなみと水の張られた田んぼを見ると、なんかホッとする。何があろうと田んぼをつくり、米を採って食べて生きる。そんな暮らしの足腰の強さ、確かさがいい。


 午前中の作業を終えて、みんなで食べる昼飯がうまい。その後、日光浴をかねての昼寝も気持ちいい。土方仕事のエクスタシーだ。 


 午前中に田んぼの土を掘って盛り上げ、大人と子供で踏み固めた畦も、お昼休憩をはさむと、日差しもあって乾いて固まり、何年も前から畦だったように見える。かっこいい!この感覚は、実際に作業した人でないと、わかってもらえないだろうな。


 田んぼ表面10センチの土を掘り返す「天地返し」は、少々バテたが、ほぼ終了。夕方5時前に作業を終えた。全身のダルさもひっくるめて、今日は父ちゃん、働いたぜぇ〜って感覚が心地いい。皆さん、お疲れさまでした。