立春の日に

 地元農家のおばさんたちが、味噌と茹で大豆とゴボウを臼でついて作ってくれた「唐辛子ゴボウ味噌」が美味かった。今年一年、あんまりとんがらないでね、という意味合いがある地元の名産品らしい。
 耕作放棄田んぼを借りている千葉県匝瑳市で、毎月第一土曜日に開催される、アルカディアの会(里山整備)に参加。看板修理後の、昼食会で鰹節のオニギリと梅じそのオニギリに少量つけても合うし、豚汁に加えてもイケる。立春のおかげで暖かかったし。


 午後は、今年耕す田んぼの枯れ草を草刈機で刈りまくる。三回ほど休憩をはさみながら約4時間で終了。まだホトトギスには早く、畦道に腰掛けて音のない田んぼをぼんやりと見つめていると。帰ってきたなぁという思いと、今年もまた始まるんだという思いが交錯して、自然と口角があがる。


 今年は、沖縄の三線(さんしん)と、アフリカの打楽器ジャンベができる新メンバーが加入したので、田んぼ作業の合間に、両方の楽器もちょっと習えそうな予感。三年来の夢である、収穫した大豆での味噌づくりも、そろそろ実現したい。