伊バロテッリの待ちかねた輝き


 密かに期待していたスーパーゴールが決まった。アイルランド戦でイタリア・バロテッリが、マークする相手ディフェンダーに身体を巧みに預けながらのボレーシュート。ゴール直後に、仲間から口を手で塞がれていたシーンもご愛嬌。
 イタリア待望の2点目をあげたのに、彼に駆け寄るチームメイトが少なかったのはやっぱり友だち少ないな、バロテッリは。

 大丈夫、大丈夫。人々がユーロ2012に求めるのはスーパープレイであって、人としての品行方正さでも、秀でた人格でもない。いや、むしろその美しい才能と野蛮な言動との狭間にこそ、あでやかな華を見つけたい。

(音声が出ますのでご注意ください)