スピードという花と経世済民

 これは3時間走れそうだなと、近くのスーパーに駆け込んだ。1時間半ほど走っても余裕があり、あと同じ時間走り切るには給水が必要だと思ったから。ランニングタイツに準備していた500円玉で、ポカリ500mlとチョコがコーティングされたビスケットを買い、近くの公園でアキレス腱を伸ばしながらムシャムシャ食べて、夕方5時前からランニング再開。


 昨日のバーで口ずさんだ憂歌団の歌を、心の中でリフレインしながら走るリズムと重ねながら、暮れなずむ街を駆け抜ける。スピードはランナーが咲かせる花だとあらためて想う。暖かかった日中とは打って変わって冷たい風が吹きつけるが、身体は軽快に動く。
 最後の1時間をペースアップして走り切れた。全部で32キロほどは走ったはず。1月末の30キロレースに向けて、前半は抑えすぎた部分もあるが、この時期に3時間走ができたことは自信になる。来週は休養してストレッチと筋トレ中心にする。
 

 自宅に戻ると、原発維持と自衛隊国防軍化を掲げる野党が圧勝とニュースは伝えていた。投票率が前回を下回り、あれだけ自民圧勝の報道が先行しても、この結果か。現政権への失望感と、円安誘導の安倍発言が最後まで効いたな。円高に苦しむ平均年齢55歳と言われる投票有権者ビジネスパーソンには、さぞかし恵みの雨に映ったのだろう。しかし、長時間労働と、生命と暮らしの安全をないがしろにして、経世済民(世をおさめ、人々の苦しみを救うこと。「経済」の原義)なんて絶対にできっこない。
 他人に期待するな、「Be the change(誰かに変えてもらおうと思わずに、まず、あなた自身が変わりなさい、そうすれば世界は変わり始める)」。