『インテルメッツオ』

 きょうみたいにきっぱりとした冬の青空をながめながら、グレン・グールドの演奏でブラームスの「インテルメッツオ」をきく。しばらくすると息がふかくなり、肩の力もぬけてくる。弥勒菩薩のアルカイックスマイルのような旋律は、胸の奥をとてもしんとさせてくれる。喜びも悲しみもただ移ろいすぎていく。「おまえはなにをどうしたいのか」と自問自答していることに気づく。今週末は母の三回忌。