おじいちゃんの背中


   やだぁ〜、なんかおじいちゃんみたい。6時間走を終えて帰宅したぼくの背中を見て、奥さんがそうポツリ。彼女にうながされるままに洗面所の鏡で背中を見ると、ちょうど背骨を軸に「ハ」の字型が縦に3つ並んで、ふやけたように皮膚が垂れ下がっていた。


   ほら、お腹の皮膚も同じだよ、人の身体って7割は水分だっていうから、汗かき過ぎてふやけちゃったんじゃないの? 彼女が再びそうつぶやく。つまり、お風呂に長時間つかりすぎたせいで指の皮膚がふやけ、おじいちゃんの指みたいになるのと同じ理屈か。


   たしかに、この日は6時間でポカリやクエン酸水、最後は公園の水道水まで合計3リットルは飲んだのに、たった一度も尿意をもよおさなかった。体重も3・5キロは落ちていた。
   水分以外に、井村屋のミニ羊羹2個と、汗とともに失われる電解質を補給する塩熱飴3個とカンロ飴1個。加えてコンビニで、ガリガリ君のキウイ味1本を補給した。ミニ羊羹のおかげで空腹感はおぼえなかった。


   3時間から始めて4、5、6時間と、2週間かけて1時間ずつ伸ばして来た。小さな歩幅で遅いジョギング並みの速度で走っても、6時間でけっこうヘロヘロになる。60キロレースでも、このペースなら8時間以上は走らないと、おそらくゴールできないだろうな。
   

   上の写真は、本番に向けて用意したグッズ2点。ランニングシューズ用の中敷きスーパーフィート(ランニング用)と、疲労回復用のアミノバイタルクエン酸チャージャー(水に溶かしてのむ顆粒タイプ)。中敷きはかかとを固定して足底のアーチを保つ機能がある。また、6時間も走れば翌日はさすがに筋肉痛のはずだが、クエン酸のおかげかひどい筋肉痛にはなっていない。アマゾンのレビューを見ると、肉体労働系の人たちも愛用しているらしい。