「『黄昏のビギン』の物語」〜日常が微熱をおびるとき
「黄昏のビギン」の物語: 奇跡のジャパニーズ・スタンダードはいかにして生まれたか (小学館新書)
- 作者: 佐藤剛
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/06/02
- メディア: 新書
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しばらくして、ちあきさんの『黄昏のビギン』が流れる。湯船につかりながら聴くこの曲も、やっぱりいい。熟年の男女の少し訳ありの、それでいてピュアな恋の匂いがかぐわしい。「はじめてのキス」という歌詞が、妙に初々しく響く。歌謡曲の懐深さをあらためて思う。最後は、大竹しのぶ&山粼まさよしのデュエットも聴いたが、やっぱり、ちあきさんのが一番いい。
この歌をめぐるノンフィクション本があることを、その著者である音楽プロデューサーの話から知る。こんなちょっとした偶然が、暮らしの温度をほんの少し上げてくれる。