2008-08-15から1日間の記事一覧

川端康成『愛する人達』(2)〜負けて勝つ小説

負ける建築、という言葉を使っているのは隈研吾さんだ。 いたずらな建築家の自己主張より、建築物をとりまく諸条件との調和をこそ重視する「受動性」の喩(たと)えとして使われている。 上記の川端作品の中で、ぼくがグッときた『母の初恋』と『ほくろの手…