2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

祝桜

ひらかずに ちり堕つはなの らっかおん

一保堂茶舗のいり番茶の「焚き火臭さ」の妙味

くせになる味というものがある。美味しいとはいえないけれど、また飲みたくなる、食べたくなる味。去年、夫婦で京都に出かけた折、知恩院裏の「よねむら」というカウンター懐石のお店で、そんな味と出会った。 料理ではなく、食後に出された冷えた番茶の、何…

桜をゆっくりと愛(め)でる

蘭×さんから、桜が開いているのに、梅の話かとツッコミが入ってしまいました。確かに、ちょっと「夏炉冬扇」でした。忘れておったのです。 今日、少し外出しての帰路、急ぐ足を止め、少し寄り道して、近所の桜の木が集まっている小さな公園の下で、少しだけ…

祝春

梅ひらく 毛穴ひらいて おれ走る

みうらじゅん&安斉肇DJ『GOLDEN TIME』放送終了に涙

深夜ラジオのゲリラ精神をいかんなく発揮していた、ある意味、「J-WAVE」の良心みたいな番組が昨夜終わった。気障な東京臭プンプンの同放送局の中で、唯一エロで、おバカ路線で孤軍奮闘していた『GOLDEN TIME』。まさにスティーブ・ジョブスの言った「STAY F…

「Google earth」と「さくらマッピング」を見たか

web

「Google earth」は、衛星から地球画像を見ることができるソフト。なんか飛行機で低空飛行しているような感覚にとらわれる。上空数千メートルから、ビルすれすれまで接近するときのスピード感がリアル。すっげぇ〜!もうロスからリマとか、東京とか地球を簡…

好きな音を守り、自分たちを守る〜久々にシエスタのライブを観て

けっして派手ではない。大衆の心を鷲づかみするものでもないかもしれない。むしろ可憐(かれん)で、壊れやすいけれど温かくて、無垢を志すもの。それぞれ年齢を重ね、きれいなものにも小汚いものにも全身で洗われながらも、彼らの音楽が放つものはあまり変…

「芽吹く」という感性

植物が芽を出すことを、「芽吹く」と表現する日本人の感性が好きだ。小さき命の息吹きを重ね見る、そういう眼をこそ大切にしたい。うちの冬枯れのベランダの鉢植えも、芽吹きの季節を迎えている。 いつも軽く体操をした後、ベランダに出て深呼吸をして、水を…

王ジャパン、祝世界一!

最終回の日本の攻撃はゾクゾクきたねぇ。さすがイチロー、美しい流し打ち。それに続く福留の流し打ち。急追してきたキューバを突き放した、あの攻撃は素晴らしかった。サッカー同様、日本のプロ野球も世界に優れた選手を送り出していく時期にきている。それ…

笑顔男・下田昌克(絵描き)は笑わしてくれるぜ〜TBS『情熱大陸』より

art

場所はモロッコの街角。普通のオジサンをモデルに、ニコニコしながら、色鉛筆を文字通り「走らせる」ように描いていた姿にグッときた。そうだよなぁ、こうでなくちゃなぁ、好きなことやって生きている以上、基本は「ニコニコ」でなくっちゃなぁと教えられた…

ああ、日本快勝でスッキリした

韓国で青春の一幕をすごした人間としては、サッカーにしろ野球にしろ、日韓戦での心境はちょいと複雑。いい試合をしてほしい、そのうえで日本に勝ってほしい。それに尽きる。 ところが、二回も続けて負けると、やっぱりむかつく。今日も7回表の攻撃で、多村…

藤代裕展『役に立たない・モノ・静物・風景』〜シンプルで密やかな再生に耳をすます

art

以前、モーリス・ユトリロ展を観に行ったときのことだ。10代でアルコール中毒となり、そのリハビリに絵を描きだしたという彼の初期の作品。「白の時代」ともいわれる風景画の、言葉にしがたい哀切さや温かみの混在する風合いにグッときた。 それらの作品が…

WBCって結構いいかも

ジムのランニング・マシーンで走りながら、WBCのキューバとプエルトリコ戦を観ていた。キューバの投手は見るからに、直球が速く、ドロンとしたカーブとの緩急で抑えるタイプ。それほど有名な投手でもないらしいのに、だ。解説者も、直球は手を焼きそうだ…

呼吸がうまくできない感覚が面白い

空調の音しかしない。隣の人のお腹が鳴りだす。さらに、もう一人向こうの人のお腹の音まで聞こえてくる。一方のぼくは、それどころではなくて、肩の力を抜こうとしながら、うまく抜けず、ゆっくりと吐き出したいんだけど、どうしても呼吸も心も乱れてしまう…

KANDADAトークイベント「アートプロジェクトと地域創造」

art

東京藝術大学助教授の中村政人さんからメールをもらって、昨日、神田錦町のアートプロジェクトスペースKANDADAに出かけてきた。東京メトロ東西線「竹橋」駅より徒歩5分の場所にある。「KANDADA/Project collective_commandN」展のオープニン…

メディアがノータリン化すること〜葥内氏の「ホリエモン逮捕」観

今朝、日経ネットを見ていて、葥内氏の文章を見つけた。「あえてホリエモン批判への異論を唱える」だ。ぼくが以前、ホリエモン逮捕カウントダウン報道について書いたものより、はるかに論理的だ(^^;)。 あくまで検察主導で、検察側の論拠となっている関…

猿真似ワーク・ライフ・バランス事始

レポート用紙に、まず項目を立て、それぞれにスローガンを書きだす。かなりズレズレだが、今年1年の目標みたいなもの。項目は個人・夫婦・親・仕事・情報収集・健康・友達・挑戦の全部で8つ。これを月間・週間・毎日に落とし込んで、スケジュールを組んで…

我を殺して本質ににじり寄る〜料理家・辰巳芳子のシンプルな凄み

81歳のかくしゃくとした料理家の言葉にしびれた。 近頃、テレビのドキュメント番組を観ながら、胸が熱くなることが多い。先週は、茂木健一郎さんがホストをつとめるNHK「プロフェッショナル〜彼らの流儀」も良かった。WHOのメディカルドクターとして…

「空間は働き方をどう変えるか」(青山ブックセンター)

久々に、青山ブックセンター本店でのトークショーに行ってきた。『POST-OFFICEワークスペース改造計画』(TOTO出版)の刊行記念のトークショーだった。この本の製作に関わった建築家やジャーナリスト、大学教授などがパネリスト。 本書の内容はおく。参…

フ〜ッと付いて行ってしまいそうになるわ

近頃、高校時代の友人が、やたらと異動で東京近辺に赴任してくる。先日、その一人、Y.Sから電話があった。大阪に家族を残しての単身赴任だ。彼で3人目。単身赴任2人、家族そろっての赴任1人だ。 Y.Sは赴任1週間で、その口調が早くも東京弁めいてい…