2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

相手の顔が見える玄米〜こうざき自然塾の無農薬米

玄米食に切り換えようと思ったとき、ぼくの頭には一人の農家さんの顔があった。昨年11月、千葉県神崎町にある豆腐屋さんに取材に出かけたとき、関係者の一人としてお話をうかがった方。 20歳年下の取材者相手にも終始、丁重な受け答えをしてくださったの…

谷川俊太郎VS毛利衛〜ことばが現実に蓋をする

今度、お台場の日本科学未来館「世界のおわりのものがたり」展に行こうと思って、同HPを見ていたら、同館のプラネタリウムの制作にかかわった谷川さんと毛利さんの対談がアップされていた。 言葉が物事を規定することで隠してしまう「現実」をふまえ、それを…

「アースディトーキョー」(代々木公園)〜気持ちいい一日

どんどん大きくなってきたアースディ。 大手企業もどんどんブースを出店してくるほど、無視出来ない存在になってきた。東京近郊の農家と都市生活者をつなぐコンセプトで始まったイベントは、「3・11」をへて、安全安心な食べ物や自給、あるいは土に根ざし…

かすみがうらマラソン〜忘れられないラスト7キロ

Run

奇跡や、奇跡や、奇跡やと心の中で叫びながら走った。 その喜びをエネルギーに換えて、もっともっと走りたかった。35キロからの約7キロをこんなに普通に走れたのは初めてで、まるで未知の疾走感だったから。いつもなら30キロ過ぎで乳酸がたまり、35キ…

池田晶子『14歳からの哲学』〜行間は高らかに歌う

山あいの細い道をうんざりするくらい黙々と進み、ふいに視野が開けて高台や頂(いただき)に出る。あのときの清々しい高揚感を思い出した。 この本は前半70ページほどがとりわけ難しい。 哲学用語を使わず、ひらがなを多用して書かれてはいるものの、「自…

雑草魂

ようやく春めいてきたベランダの観葉植物のひとつの鉢に、どこかから飛んできた雑草の種が勢いよく繁殖し、鑑葉植物そのものがすっかりしおれてしまっていた。 それが植物そのものの寿命なのか、雑草の仕業なのかはわからない。腹いせまじりに、その雑草を引…

池田晶子『14歳からの哲学』〜かっこいい大人

オレって駄目だなぁと。 近頃、そう痛感させられることがいくつか続いた。 そんなときに、柄にもなくこんなことを考えてしまう。いったい、どうやって「大人」になっていけばいいんだろうか、と。 相手の言葉や思いを、心の手前ではなく、奥までしっかりと引…

人生初のびっくり炊き

初めてにしてはうまく炊けた。炊いてる途中で再度冷水を加える「びっくり炊き」。麺をゆでるときの「びっくり水」にちなんだ名前で、秋田地方に江戸時代から伝わる炊き方らしい。 もっちりとした食感と、胚芽を何度も噛み砕く感じがいい。冷めても、そんなに…