2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

考える脚(3)〜ケーハクな脚こそが近道 

フラメンコの練習から戻った奥さんと、桜見物に近所に出かける。 走るフォームが変わって、普段の歩く姿勢も変わった。今日も奥さんから、姿勢が良くなったとホメられた。以前は、時おり猫背になっているとダメ出しされていたのに。 自分では、速く歩くよう…

考える脚(2)〜一見無関係とも思えるディテールにこそ 

じつは、皇居での練習中に直感が働いたのは2度目。 東京マラソン前、場所はちょうど半蔵門からの下り坂だった。身長185センチはありそうな男性が、軽くぼくを抜かした。彼はその背中で、まるで両肘をブランコのように振ってリズムをとっていた。そのくせ…

考える脚(1)〜速く歩くように走る 

先の週末、皇居を走っていたとき。 すっと抜かされた男性ランナーの前足の着地に目をうばわれた。まるで摺(す)り足のように足を低く出し、足裏全体を地面にペタンとつけるかのようなステップだった。金髪の外人風の後ろ姿で、まるで速く歩くような走り方。…

小栗康平全映画(ポレポレ東中野)〜史上初の小栗作品全5本上映 

しまった!小栗監督と俳優の岸部一徳さん、あるいは作家の田口ランディさんとのトークショーを見逃した。 22日から来月11日まで、JR総武線「東中野」駅徒歩2分の「ポレポレ東中野」で、小栗康平特集が上映中。全5作品が観られるのは、史上初らしい。監…

裸木の夢 

早起きして、昼過ぎから皇居ではしる。 暖かな日差しの下、点々と桜や菜の花が咲き始めている。東京マラソンを思い出させるジョギング日和。5キロおよそ28分ペースで15キロ。18キロで急に脚が動かなくなったので、無理をせずにゆっくりジョギングに切…

小さな春を探しに〜ご近所撮影散歩一時間 

やっぱり春分の日はすごい。 うちのベランダですっかり枯れ模様だったライラックから、21日朝、黄緑色の葉が顔をのぞかせた。枯れ枝から一斉に、新緑のプチ噴水めいた光景。物言わぬ草花の記憶は、歳月の流れにも左右されることがない。もう10年目だ。 …

NHK教育 バッハ「マタイ受難曲」〜これって文学やんか! 

TV

近頃、AccuRadioのクラシカルで、柄にも無くバッハをよく聴いている。 グレングールドとヨーヨーマ以外、クラシックは苦手だけど、なんか心をシンとさせたいときには、バッハが合う。良く言えば「哀愁のある」、悪く言うと「暗い」旋律がぴったりくる。おれ…

探偵!ナイトスクープ(MXTV)〜「アホやなぁ」と抱きしめる(2) 

TV

3本目は、48歳男性から小林麻美の「アパートの鍵」というレコードを探してほしい、という依頼。探偵が彼の社宅を尋ねて話を聞いていくと、数年前に地元の長野で会社が倒産。経営者だった依頼者は、妻や家族から三行半を叩きつけられ、夜逃げ同然で各地を…

探偵!ナイトスクープ(MXTV)〜「アホやなぁ、と抱きしめるテレビ」(1)

TV

大阪人にとって、「アホ」と「バカ」は雲泥の差がある。 「バカ」は全否定だが、「アホ」はある意味、肯定として使われる。関西圏以外の人には、少しわかりにくいかもしれない。 大阪人は「バカ」には怒るが、「アホ」といわれると、ついニヤニヤしながら頭…

包帯パンツをつくった男(2)公開(nikkei BP-net)〜ユナイテッドアローズ会長を惚れさせる 

包帯パンツ後編が、昨夕公開されました。約4000円と高価なパンツですが、男の勝負パンツに(^^;)ぜひ1枚ご検討ください。そのフィット感と通気性はオススメです。ユナイテッドアローズ、伊勢丹新宿本店メンズ館で好評販売中です。上記の拙文をご笑…

文教堂書店渋谷店「この編集者がすごい」フェア開催中 

東洋経済新報社の編集者Nくんから、画像付きメールがきた。 「この編集者がすごい」というタイトルで、文教堂渋谷店がフェア開催中だという。大手各社の辣腕編集者が、自分が手がけた本と、一読者として選んだ本を選び、書棚を作っているらしい。Nくんは、…

名古屋国際女子マラソン〜特別な走者 

Run

子どもの頃から、野球選手なら長嶋が大好きだった。 たしか最後のシーズンにホームラン30本、打率3割弱で引退した王選手より、打率2割弱で、大きなカーブには決まって三振を繰り返した末に引退した長嶋茂雄だった。ボクシングなら、3回目の王座返り咲き…

肩甲骨で走れ(1)〜視点をずらす

すっごく(ウエストが)細くなったね。 ぼくの両脚裏がわの、ちょうどふくらはぎの上に座った奥さんが、そうつぶやいた。背筋うんどうをするために、両脚にのっかってほしい、とおねがいしたときのことだ。普段から肩甲骨つかって歩いてるし、走るのもそうや…

包帯パンツをつくった男(nikkei BP-net)〜ものづくりのプロたちの息吹 

本日、「包帯パンツをつくった男」第1回がアップされました。 ある男の5年越しの夢。それに連なった男たちの軌跡を、コンパクトにまとめました。来週13日頃アップ予定の第2回では、セレクトショップ「ユナイテッドアローズ」会長なども登場。ものづくり…

特集「名ばかり管理職の実態」(nikkei BP-net) 

昨日、「名ばかり管理職の実体」全3回が一挙アップされました。ご笑覧ください。

横山大観展〜いかに描かず、いかに描くか(2)  

art

今回、とりわけ2点が心に残った。 まずは、ボストン美術館所蔵の「帰牧図」(1904年)。左肩上がりの山道を馬をひいて上る人と、それと交錯する滝に焦点を当て、主に茶色で描かれた縦長な構図。だが絵を包囲する白地の方が多い。その余白が観る側の想像…

横山大観展(新国立美術館)〜いかに描かず、いかに描くか(1) 

art

そう言われても、引き返すわけにはいかない。 先週、岐阜出張の帰りに、品川駅で新幹線を降りて原宿で下車。地下のコインロッカーに荷物をあずけて、乃木坂の新国立美術館へ。平日だからと甘く見てたら、チケットを買うと「30分待ち」といわれた。一瞬迷っ…

本質は一文で足りる〜東京新聞ラブ❤ 

棚からぼた餅、とはこのことだ。東京新聞3月1日付け夕刊の、普段は読まない絵本の紹介記事をなぜか読んでいた。そして、この言葉に出くわす。 生きているのはゆかいで寂しく、うれしくて悲しいことですね 前後の文脈とは無関係に、この一文が目に飛び込んで…