小さな春を探しに〜ご近所撮影散歩一時間 

rosa412008-03-22

 やっぱり春分の日はすごい。
 うちのベランダですっかり枯れ模様だったライラックから、21日朝、黄緑色の葉が顔をのぞかせた。枯れ枝から一斉に、新緑のプチ噴水めいた光景。物言わぬ草花の記憶は、歳月の流れにも左右されることがない。もう10年目だ。


 残り湯で 緑したたる 新芽どき


 記念にベランダで右上写真を撮っていたら、小さな春を探しに外に出ていきたくなった。およそ1時間、近所周辺をぶらついてシャッターをきる。普段使わない視力を使ってる感じがおもしろい。撮りはじめると、使っていない筋肉の毛細血管にゆっくりと血液が流れ出すように、新しい目がぼくの内側でひらいてくる。これは新しいオモチャになりそうな気配。


 うららかな春の日差しの下、小さな生命を謳歌しているものと、反対に、目立たない場所で今まさに朽ち果てそうなものが見つかる。その写真をしばらく掲載する。デジタル一眼は、けっこう遊べる。