2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

国吉康雄展〜発光する荒涼感のリアリティー(東京国立近代美術館・竹橋)

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美術館や美術展は、ぼくにとっては裸ん坊になりにいく場所だ。紹介や解説文などは一切読まず、できるなら裸ん坊で絵と向き合いたい。美術館に行くときはそう思っている。そうして生まれてくる直感や、「好きだなぁ」という気持ちを大切にしたいからだ。 その…

人気携帯検索サイト『OH!NEW?』を運営する社長らとの楽しいランチ

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絶好のチャリンコ日和となった今日、自宅から早稲田通りを突っ走り、JR高田馬場駅近くにある(株)デジタルストリートに出かけた。 携帯iモードのサービスが始まったばかりの1999年9月、日本初のiモード検索サイト『OH!NEW?』を、兄弟二人で立ち上…

『葉隠』を体現する男、ラブリー福ちゃん!

1710年から7年間にわたって聞き書きで作られたという山本常長著『葉隠』。この本は「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉だけがあまりに有名だ。 しかし三島由紀夫の『葉隠入門』(新潮文庫 ASIN:4101050333)を読むと、「世界は皆からくり人形なり…

EQとエゴグラムってどうよ?

今日は終日、自宅で取材ノートのカード化作業に励む。前に書いた「日経ベンチャー」で取材中の森下篤史さん用ノートだ。 その森下さんが主宰する森下塾という若手中堅社員を対象にした勉強会がある。先々週の土曜日、朝から晩までその模様を見学させてもらっ…

図書館よ、ちと早すぎないか

塔和子さんの詩集を借りに図書館に行った際、試しに三冊の本を検索してみた。 高山文彦著『鬼降る森』 (幻戯書房 ASIN:4901998072) 一志治夫著『魂の森を行けー3000本の木を植えた男の物語』』(集英社インターナショナル ASIN:4797671157) 森達也著…

塔和子詩選集『いのちの詩』〜「しんかんと突き進む思考」の果実

さっそく、図書館で塔和子さんの詩集2冊を借りてきた。『いのちの詩』『私の明日が』(ともに編集工房ノア刊)気に入った詩に黄緑の付せんをつけていったら、たちまち、今日の晴天の下で輝きしたたる新緑なみにあふれてしまった。残念ながら、どちらもアマ…

さらば、高糖度トマトジュース

これが「SKIP」の高糖度トマトジュースだ。口にふくむと、まるでガムシロップでも入れたかのような甘みが最初にきて、それを追いかけるように濃厚なトマト味を感じる。それでいて、飲んだ後の口当たりはあっさりとしている。美味しい。 このトマトジュースの…

青山真治監督『ユリイカ』〜他者とどう向き合うのか

映画『ユリイカ』(ASIN:B00005V28H)は、バスジャック事件に遭遇して生還したバス運転手(役所広司)と幼い兄妹が、その後、離婚や家庭崩壊をへて、いつしか共同生活を始め、最後には小型バスで旅に出てしまうという物語だ。 小津フリークとしてはモノトーン…

5月1日から「トントンギコギコ図工の時間」ロードショー開始!

皆さ〜ん、学校から図工の時間がどんどんなくなっているのをご存知ですか? 以前、このスチャラカでもお伝えした、品川区の公立小学校の図工の時間を2年間撮りつづけたドキュメンタリー映画が5月1日から公開されます。(スチャラカ3月18日分id:rosa41:2004…

こういうCMを日本でも作ってくれぇ〜反ブッシュ30秒広告のユーモアと毒

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笑える。そして毒がある。こういうセンスは、やっぱ、アメリカだよなぁ〜。皆さん、反ブッシュ広告をもう観ました? http://www.excite.co.jp/News/world/20040421184700/20040422M30.022.html ぜひ以下の「30秒のブッシュ」CMをクリックして、気に入っ…

塔和子全詩集第一巻〜ハンセン病を跳躍台として

詩に呼ばれた。その日にかぎって、ぼくはなぜか普段買わない日経新聞を、東京駅で買ったからだ。その記事でこの詩を見つけて、うなった。 18日(日)、静岡県と長野県の県境に近い場所に泊りがけで取材に出かける新幹線の中でだ。「柱」と題された一編だった…

「視点」「質問する」=「自らを語ること」

他人にあれこれ質問することを仕事にしていると、時折、その質問ゆえに墓穴を掘ってしまう。気が変になりそうなほど恥ずかしい。情けない。 17日土曜日、彼の自宅にお邪魔して話していて、こんなやりとりになった。 「大半の経営者は、大雑把で細かい。でも…

ワンクリック募金、知ってます?

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テレホンカードのデザインが好きだ。電話機に差し込む方と反対側の、少しくぼんだ部分がカッコイイと思う。視覚に障害のある人たちに差し込む部分を知らせるための小さなくぼみ。そのさりげないシンプルさがいい。 それと似たようなカッコ良さを、清水さんが…

お知らせ

現在、ビジネス誌『プレジデント』の原稿書きで、かなりヘロヘロです(^@^)。 特集10Pのテーマは「学力と学歴」。関係者10人に取材をしたものですが、家庭・教育・躾・企業・国力と、想像以上に、いろんなものが見えてくる、スリリングな取材になりまし…

稲垣吾郎とブッシュがだぶる理由

その生中継を見ながら、ふいにSMAPの稲垣吾郎のことを思い出した。都内で路上駐車が見つかり、警告を無視して道交法違反で逮捕。数ヶ月の謹慎期間をへて、彼が初めてブラウン管に顔を見せたときのことだ。フジテレビの「スマスマ」だったと思う。 かなり…

「花水木」って読めます?

先週買ってきた花水木が週末頃からベランダで満開だ。実は正直に告白すると、「花水木」ってここ三年ほど前まで「かすいもく」とぼくは読んでいた(^@^)。ほら、よくスナックの名前で「花水木」とか見かけるじゃないですか。で、どういう意味なんだろう…

他者を想定できない国の政治とマスコミ、そして私やあなた〜三邦人イラクで拘束

イラクで邦人三名が拘束された。残念ながら、無事戻るのはかなり難しいといわざるをえない。家族の方々の心痛はいかばかりだろう。しかし本人たちは、相当のリスク覚悟で行ったのだろうから、自己責任だ。冷たいといわれるかもしれないが、そこは日常的に戦…

武田徹オンライン日記から〜写真家中平卓馬の「すごさ」と「つらさ」

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先日、NHKでやっていた写真家・中平卓馬さんのドキュメンタリーを、ぼくも観た。 4月7日の日記で武田さんはこう書いた。 http://162.teacup.com/sinopy/bbs////////////////////////////////////// しかし、改めて中平のすごさとつらさを思う。中平は写真…

篠原欣子さんのかわいさと強さ

以前、お伝えした人材派遣大手テンプスタッフの篠原欣子社長(69歳)の記事掲載の「女性自身」が、昨日発売された。 そこで楽屋裏話を少々。最初にお会いしたときから、ぼくはすっかり篠原ファンになっていた。取材者としては良くないんだけどねぇ。でも好き…

ベトナム戦争化するイラク民衆VSアメリカ

アメリカは底なし沼に足を踏み入れた。中東のテレビ局アルジャジーラによると、イラクの駐留米軍は5日夜、イスラム教シーア派強硬派指導者ムクタダ・サドル師が立てこもっているとみられる中部のクーファに進軍し、包囲する形をとったらしい。 http://www2.…

トラウマ対策

明後日、拙著をテーマにある女性誌の取材をうけることになった。「著者に会いたい」というモノクロページだ。発売後そろそろ二ヶ月弱なので少々意外。しかも写真撮影ありだ!まいった。5月下旬発売号らしい。 今日の午後、その電話を切ってから、昔付き合っ…

橋本きよ子写真展「花のフォトグラム」写真文化会館

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うろ覚えだが、「妖艶な美女の舞いに、骸骨の踊りを見ぬく目をもちたい」と書いていたのは、むのたけじ氏著『詞集たいまつ』の中だったかなかな? 橋本さんの写真展を観ながら、そんな一節を思い出した。彼女は印画紙から手作りされるため、一期一会の作品ば…

人力検索「はてな?」〜井戸端会議の愉快さとやさしさ

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なんてたって、「はてな?」という名前がイイ。しかも、その前に「人力検索」と付いちゃう。なんか人力飛行機みたいだ。その両方のセンスを、ぼくは一目見て気に入った。この「荒川龍@スチャラカ」は、その人力検索「はてな?」の日誌機能を利用している。 …

”表現の自由”フィーバー

日経新聞編集委員、谷口智彦さんという人の記事を、ぼくは割と信用している。その谷口さんが「日経ビジネスエキスプレス」というwebサイトで、弾道ミサイル予算通過が、国会でさしたる議論もないまま可決成立、また新聞もそれをきちんと報道していないと指摘…

永田農法で栽培されたトマト

水曜日に届いた、永田農法で栽培されたトマトです。ユニクロを展開するファースト・リテーリングの、今月末で解散が決まった子会社が販売しているもの。最後になって、私が永田さんから最初にいただいたものに近い大きさのトマトが届きました。今までのはも…