2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

佐野元春『欲望』がシンクロする島国

かなり以前に生まれた歌が、ある時代の、ある時期の世の中の空気にピンポイントで突き刺さる。そんなことがあるんだぁと、テレビで佐野さんの『欲望』を聴きながら思ったら、ふいに涙腺が熱くなった。佐野さんはこんなふうにシャウトしていた。 これからどこ…

東福寺方丈庭園の北斗七星

10日の霊雲院につづいて、方丈庭園についても書いておきたい。霊源院が雲と川を同じ平面に共存させたとすれば、北斗七星を庭に取り込んでみせたのが方丈庭園の東庭。 しかも昔、東司(トイレ)として使われていた柱石をリユースして、その長さに長短をつけ…

望星9月号に拙記事掲載

本日発売の「望星」9月号に、「”減速生活者”たちの3・11」(前編)が掲載されています。福島県二本松市の有機農家を2泊3日で訪ねたルポです。ご興味があれば、ご笑覧ください。

臥雲の庭(京都・東福寺「霊雲院」)

ただただ、ぼーっとしてみる。 動かない枯山水の庭を ぼんやりとながめ、風にゆれる青竹や松の葉ずれの音に耳をすまし、ゆったりと流れる雲を追いかける。縁側に止まる蝿をまんじりともせず見つめていると、夏の獰猛な日差しとは相容れない、なんともさわや…

花火とジェラート、七夕とミートスバ

昨日は夕食後に神宮の花火を観に出かけた。理由はシンプル。当日の新聞に、四谷三丁目から信濃町に向かう道路沿いに、「ジェラテリア・ラ・ナポリ」が紹介されていたから。たぶん、神様の声だった。 白凰という桃はフレッシュジュースから作ったかのような上…

すくすくゴーヤ

ゴーヤの黄色い花があちこちで日毎咲き、蜂や蝶々がその蜜を求めて、うちのベランダにやって来るようになった。小さな生態系がうまれている。その傍らで、一番大きなゴーヤは、全長17センチに育った。もうひとつは15センチ大。最初のは20センチで収穫…

小さな経済を手作りする

丹羽順子さんが企画した、「おいで」プロジェクトにささやかな寄付をした。福島の2家族(まだ増えるかもしれないが)を夏休みの間だけ、高知の一軒家に住んでもらい、思う存分遊んでもらうという趣旨。外遊びができず、家の中でもんもんとしている子供たち…