2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョニー・グリフィン『ザ・コングリゲーション』〜昼下がり、明治通りの喧騒を招き入れてなお光るテナー・サックス

CD

「この、微妙に音を外してるテナーサックスの旋律って、確信犯的なヘタウマな感じで、心ひかれちゃいますね。誰の、なんていうCDですか?」 そう、ぼくがきくと、長い髪を後頭部でまとめた、日焼けした50代風の店長は、あっそう、これ、名盤っていわれる、…

宮沢りえ〜バスキアっぽい絵を描く女(ひと)

縦1m横2mほどの白い画用紙に、まずチューブからひねり出した二色の絵の具の塊(かたまり)を落とし、それを右手の人差し指と中指でさっとこすると、二色が微妙なグラデーションをみせて、ひとつの柄となる。あるいは、そうして彼女が手で描いたらしい黒…

「ホリエモンの成り上がり」と「女性の社会進出」を、遥洋子さんは重ね見る

ひさびさに切れ味のある文章と出くわした。日経ビジネス今週号の一番後ろのページ。 「ホリエモンの駆け上がり方は、女性の企業進出と酷似している。」 この一文に、おおっ、と思った。遥さんは書く。先のフジテレビとの攻防の中でホリエモンが得たのは、多…

田町ヌースフィア「サタカフェ」第一回・和田裕美さん〜ワクワク営業術の伝播

自分の声が上ずっているのが、よくわかった。和田さんとのトークも少々かみ合わず、だいぶ迷惑をかけてしまった。「インタヴューワーの自己紹介がなかった」と、アンケート用紙の回答でもしっかり指摘されていたほどだ(^^;) でも、さすがだなぁ。そんな…

「ヌースフィア」トーク&ディナー企画『サタカフェ』、いよいよ明日開催!

JR田町駅徒歩3分「ヌースフィア」にて、トーク&ディナー企画『サタカフェ』第一回が、明日土曜日午後6時半より開始予定です。テーマは「ハッピーの秘訣」。ゲストは、元世界№2の営業ウーマン和田裕美さん(株)ペリエ社長。 和田式ワクワク営業術にいた…

『希望のニート』、29日の朝日新聞に広告掲載予定

今月29日(日)付け朝日新聞に『希望のニート』の広告が掲載されます。

『希望のニート』感想続々〜見ず知らずの読者とつながれる喜び

アマゾンにも続々と感想が寄せられています。いろんな意味で、今日はそのコメントに一喜一憂させられた1日でした。引きこもりの子どもをもつお父さんが少し肩の力をぬいてくれたり、「希望」という言葉にぼくがこめた想いを若者(?)がきちんと受け止めて…

『希望のニート』(二神能基著)、発売6日で2000部増刷決定!

希望のニート 現場からのメッセージ作者: 二神能基出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/05/13メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (27件) を見る パチパチパチパチ・・・・・・、昨日、「日経新聞」で広告が掲載された効…

菊池成孔『DEGUSTATION A JAZZ』〜菊池成孔(なるよし)をたどっての千鳥足あれこれ

CD

Degustation a Jazzアーティスト: 菊地成孔,カヒミ・カリィ,ハン・トンヒョン,UA,大森百恵出版社/メーカー: イーストワークスエンタテインメント発売日: 2004/04/07メディア: CD購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (94件) を見る「菊池成孔ってサ…

乃木坂・ピッツエリア「1830」&「カフェ・ド・ラペ」〜週末をリゾートにするランチタイム

先日、えすとカレーの井上さんに教えてもらった乃木坂の店に、奥さんとランチに出かけた。まずは「1830」。イタリア語読みで「ディチョット・トレインタ」、うちの奥さんによると、スペイン語では「ディエシオーチョ・トレインタ」と読む。1830年に…

勅使河原蒼風著『瞬刻の美』〜「一字が万字」の活(い)けられた言葉

右の写真は、1957年に蒼風が大樹の根を活(い)けたものだ。題して「樹獣」。この作品をぼくはテレビで初めて観て、ぶっ飛ばされた。昔も今も、この「樹獣」は前衛でありつづけている。もう50年近くの時間がすぎているのに、少しも古びていない。 作品…

『希望のニート』二神能基著(東洋経済新報社)、本日発売

希望のニート 現場からのメッセージ作者: 二神能基出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/05/13メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (27件) を見る 具体的なニートの知り合いもいないような専門家たちが、まるで友だちでも…

エミネム「ザ・マーシャル・マザーズ」〜勅使河原蒼風の書から見えてきた、何かを表現せずにはいられない荒ぶる魂

CD

右の勅使河原蒼風の書「萬木千草」を見たとき、直感的にエミネムの「ザ・マーシャル・マザーズ」がわかった。この書のほとばしりこそ、エミネムがラップで表現しようとしているものだと。時間もフィールドもこえて、蒼風とエミネムがオレの中でつながった。 …

森達也著『こころをさなき世界のために』洋泉社新書〜テレビのクオリティと民度は五分五分

こころをさなき世界のために―親鸞から学ぶ「地球幼年期」のメソッド (新書y)作者: 森達也出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2005/04メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (30件) を見る オウム真理教のドキュメンタリーで一躍有名になった森さん…

ブルーチップ(優良企業)とグリーンチップ(環境関連で優れた技術をもった小さい企業)のパートナーシップというエコファンドの視点

あおくんときいろちゃん (至光社国際版絵本)作者: レオ・レオーニ,藤田圭雄出版社/メーカー: 至光社発売日: 1984/01/01メディア: ハードカバー購入: 6人 クリック: 48回この商品を含むブログ (101件) を見る 不思議な偶然だ。15日の日誌で建築家のヨコミゾ…

手打ち讃岐うどん『綾』(川崎市宮前区)〜もっと噛んでいたい魅惑の麺のコシ

しりあがり寿の「弥次さん喜多さんin Deep」関連で、友人Mに電話した。以前、男三人で共同生活をしていた頃の同居人の一人。漫画・映画通だったヤツは、ぼくの予想通り「真夜中の弥次さん喜多さん」1・2巻を持っていた。 きのうの昼前、漫画を借りるため…

青山ブックセンター本店カルチャーサロン「柔らかな建築」〜水草から着想された非均質な美術館と、バラバラな大小の集まりこそが強度と調和をもちうる可能性

文章以外の分野から、チャンスやヒントを手に入れたい。近頃、強くそう思う。実際に他の分野で生きている人の話は、とてもリアルにぼくの耳にひびく。 土曜日の夕方、青山ブックセンター本店のカルチャーサロンでのトークセッションに出かけた。タイトルは「…

田町「ヌースフィア」2周年記念パーティ

13日(金)の営業後の深夜〜午前4時で、「ヌースフィア」(左アンテナ)2周年パーティが行われた。ただ、オーナーは8人程度の出席で、後は20・30代のお客さんで盛況。お店がきちんと根づいてきた証拠だろう。料理もオーガニック素材の味をこそ味わ…

新・庭園倶楽部(第2回)垣間見(かいまみ)の恋と、平安時代の神殿造り

ワタリウム美術館で同講座2回目。前回より聴講生は増えて60人超。この美術館の講座が人気なのか、庭園関連がブームなのか?向学心の強い中高年の女性が過半数を占めている。その中で、白髪頭のビジネスマン風の姿も見える。 「垣間見」とは、物陰や垣根の…

変化のシグナル

5月20日発売予定の『希望のニート』(東洋経済新報社)の著者で、NPO団体「ニュースタート事務局」代表の二神能基氏から、今朝、電話をもらった。昨日11日に、国土交通省のキャリア幹部が、千葉県と千葉市の職員をともなって、ニュースタートの活動…

TBSラジオ「アクセス」:みうら・えのきど対談「大阪万博が”万博世代”に残したものは!?」〜「がはは」男の消滅

ひさびさに「アクセス」にアクセスすると、新たに「みうらじゅん・えのきどいちろう対談」がアップされていた。これ、おススメです。とりわけ、子ども時代に大阪万博を体験した世代は笑えて、しかも考えさせられる。話の細部に、二人の記憶力の良さと慧眼(…

竹内結子結婚前提に交際〜たかがギャップ、されどギャップ

以下、オヤジのつぶやきです。 すきま風が心をぴゅうーっと吹きぬけた。歌舞伎界とはいえ、あんなサル顔男と・・・、そうか、おれより八歳下の男を選んだのか。『プライド』だったけ?キムタクと彼女が共演したテレビドラマ。ここ数年でひさびさに毎回、あの…

『子どもたちの笑顔のために〜ユニセフと歩んだ50年 日本ユニセフ協会半世紀』日本ユニセフ協会社史刊行会

去年12月から取材を始めて、2月末に原稿を書き終えた本が届いた。先日も、皇太子夫妻も出席されて、日本ユニセフ協会50年式典が行われていたニュースを観た人も多いだろう。その50年の軌跡を、当時の関係者などもふくめて取材して生まれた一冊だ。二…

NHKスペシャル「少年院・教官と少年たちの現場」

とてもスリリングな瞬間だった。 「赤ちゃんのかわいい顔が浮かびました。・・・すると、その子を抱いて、父親らしく振舞っている自分の姿が見えてきて・・・、あんなかわいい赤ちゃんを、自分がこの手で殺したことがすごく怖くなって、ここ(少年院)に来て…

ざんまい京都(4)大徳寺・高桐院〜緑の宝石みたいな参道

art

不思議な雨だった。紫野・和久傳でランチを食べはじめると、雷雨かと見まがうような激しい雨がふり出した。京都駅からバスで40分ほどかけて向っている間は、厚い雲の間から日がさしていたのに、だ。その日、店2階カウンターの客は私たち2人だけだったの…

鬼塚忠〜ベストセラーを連発する日本初の「作家のエージェント」:『潮』6月号「にんげんドキュメント」

ここでも何度か取り上げた、鬼塚忠氏のルポ記事を書きました。どもりで、話も脱線しがちな男が、沈滞する出版界において、なぜヒット・メーカーになることができたのか。その理由に迫りました。最寄の書店でも立ち読みしていただき、ご感想をお寄せください。

佐野元春「THE SUNツアー2005」〜「ここにいる力をもっと」

大阪に出張したときだ。東京駅を走り出した新幹線の車窓に、青々とした空と朝日をうけて白く光るビル群のコントラストがとても鮮烈だった。その深みのある青にむけて、元春の『太陽』の旋律と歌詞が、一本の太い矢みたいに強く大きく放たれていくような気が…

井上さんと乃木坂「カフェドラペ」

一冊の本以上に、多くの刺激と視点をあたえてくれる対話というものがある。先日、京都で再会した学生時代の友人たちと過ごす時間もそうだが、東京という場所で、そういう時間を共有できる友だちというのは、そう多くない。 大手コンビニの幹部候補生の人生を…

ざんまい京都(3)「よねむら」VS「紫野和久傳」ランチ対決〜<足し算+一部かけ算>VS<引き算>、あなたならどっち?

京都在住の友人から勧められた「イル ギオットーネ」は、2泊3日の滞在中、ランチの予約がとれなかった。そう友人にメールすると、「1ヶ月前でもなかなか取れんらしいぞ」と返信。そ、そ、それを最初に教えとけ!。今回は格安チケットが手に入った分、ラン…

宮藤官九郎監督『真夜中の弥次さん喜多さん』〜解釈は1日にしてならずの巻

弥次喜多 in DEEP 廉価版 (1) (ビームコミックス)作者: しりあがり寿出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2005/03/25メディア: コミック購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (69件) を見る「1000円でよかった」 昨日の映画の日、新宿歌…