2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

はじめての給水ボランティア

つ、つっ、つっめたい。 午前9時半ころ、きゅうに強い横なぐり雨がふきつけてきて(あられ混じり?)、マラソンシューズがずぶ濡れに。3枚はいていた靴下にもしみて、足裏の温度が急降下した。おもわず、ひとりで地団駄(じだんだ)をふむ。そんなことでは…

強い黒と深い闇(本橋成一写真展『サーカスの時間・第二幕』南青山SPACE「YUI」)

art

強い黒。 サーカスという非日常にきらめくのは光ではなく、むしろ強い黒。モノクロ写真は、その闇と光のコントラストに目が惹きつけられやすい。だが、今回はそれを強くこばむような黒。観る側に「読む」ことを強いる黒だ。 ステージと、その幕ひとつ裏側に…

絶品ゴルゴンゾーラのペンネ(ボナペティ−トパパ中野店)

「いままで食べたゴルゴンゾーラのパスタの中で一番おいしい!」 あるスペイン人女性がそう言ったというので、週末のお昼、「ボナペティートパパ」に行ってきた。しかも、場所は麻布でも青山でもなく、中野! まず、ジェノベーゼ(バジリコ)のパスタは絶妙…

はじめての青梅マラソンを満喫

Run

予想以上に起伏のあるコースと、変化のある景観。それに長い歴史につちかわれた熱い応援やサポート。4月に走る、かすみがうらマラソン大会と似ていて、走っていて楽しかった。人数が多いので、なかなか前に出られず、最初の15キロはあせらずに10キロ1…

写真資料集『 延辺文化大革命―10年の約束』(韓国・図書出版土香刊行)

戸田郁子さんの、ご主人である柳銀珪(リュ・ウンギュ)さんが、中国の少数民族である朝鮮族から見た「文化革命」というテーマで、貴重な本を出版されました。戸田さんは、韓流ブームの30年近く前に韓国に留学され、自著を出され、最近は出版社を立ち上げ…

赤木明登(あきと)著『美しいこと』(新潮社)

その装丁とタイトルの、一見ミスマッチなたたずまいに、「秘するが花」といわんばかりのセンスがある。まっ、レコードのジャケ写買いみたいなもんですな。ただし、正直に白状しておくと、以前出かけたあるギャラリーで、赤木さんの『美しいもの』を読んでい…

えらそうな「漢字」

小学校5年生でも読めて、大人の胸にもときどき刺さる。 そんな原稿をめざして、あくせくしている。今回の大きな発見は、自分がどれほど漢字熟語に今まで逃げていたのか、ということ。 漢字熟語は、それ自体がとても偉そうだ。 いかにも「私はぜったいに間違…

四川料理「芝蘭(チーラン)」の気品あるラー油

じつは夫婦そろってラー油好きだ。 有名になる以前から、ペンギン食堂の石垣島ラー油はお気に入りだった。昔行きつけだった酒屋のレジ前に、なぜか場違いな感じでおかれていて、小瓶にも関わらず900円もした。さぞや美味しいのだろうと試し買いしたら大当…

『おとうと』(2)〜厄介さと寂しさの挟間

死に際の鶴瓶(弟)に吉永小百合(姉)が添い寝する場面がある。 鶴瓶が姉に再婚しなかった理由をしつこくたずねる。俺がいろいろと問題を起こしてきたせいか、と。吉永がそれをきっぱりと否定すると、彼はぽつんとこうつぶやく。 「なんや、姉ちゃんも寂し…

山田洋次監督『おとうと』〜意外性とテーマと引きずり込む握力

映画が映画になる瞬間があるんだと、『おとうと』を観ながら思った。 元旅芸人一座の役者で、現在はタコ焼き屋で働く弟(笑福亭鶴瓶)。お酒を飲むと我を忘れて暴れ出して、姉(吉永小百合)の一人娘(蒼井優)の結婚式をむちゃくちゃにしてしまう。おまけに…