2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪ホルモンブギ〜御堂筋線・西中島南方「あらた」

大阪出張前のある日ふと浮かんだ本のタイトルが『悶々ホルモン』。佐藤和歌子さんのホルモン食べ歩きエッセイで、その抜群のタイトルが妙な鮮烈さで、頭にこびりついていた。 思い立ったが吉日と近くの本屋に出かけたら、文庫本の棚ざしでいきなり発見。しか…

まぶしい礼節〜ヨネクラボクシングジム創設50周年祝賀パーティ

ご自宅で取材をさせていただいた後、最寄り駅まで向かう近所のバス停まで送っていただいた。色は忘れたが、分厚いジャンバーを来ていらしたことはぼんやりと覚えているから、晩秋か冬だったはずだ。 もし風邪でも引かれては申し訳ありませんから、どうぞ、ご…

心の磨き方〜川田修著『僕は明日もお客さまに会いに行く。』(ダイヤモンド社)

2泊の大阪出張中、ホテルを出る前に、部屋のハンドタオルで洗面台周りをきれいに掃除した。外資系生命会社勤務の川田修さんから、以前贈っていただいた『仕事は99%気配り』(朝日新聞出版)の中でもっとも印象的だった彼の習慣の、猿真似だ。 川田さんは…

大阪・堂島川ラン

Run

夕方、新大阪について淀屋橋のホテルにチェックイン。翌日からの取材行程を書き出し終えてから、数日前に買ったばかりのシューズで走り初めに出るが、ちょっと早すぎた。6時過ぎに御堂筋に出ると、退勤ラッシュの流れに巻き込まれてしまう。モノクロームの…

中腰の季節

眼下の3点をほどよい等間隔で視野に入れ、まず中腰にかまえる。老人のアゴ髭のような根っこをひょろひょろと伸ばす3本の苗を、左手の束からつまみ上げ、田んぼのトロトロ層にすっと刺す。つづいてテンポよく、すっ、すっと残る2点にも横並びに刺す。 貝割…

見ることの「足元」〜ソフィ カル 「最後のとき / 最初のとき」(原美術館 6月30日まで)

art

白いあご髭、白と灰色まじりの頬髯をたくわえた男が、ぼくを見ている。タテ幅150センチ近くの画面いっぱいに彼の顔が大写しされていて、画面から約2メートルの間隔でむき合うと、身長180センチのぼくの目と、彼のつぶらな瞳がちょうど同じ高さになる…

ファストミュージックの耳

先日、夫婦でランチを食べに赤坂に出かけ、そこからラフォルジュネ見物に東京駅前に向かった。案の定、丸の内口周辺は、地方から遊びにきた人たちでごった返していた。そもそも、代々木公園で行われていた南米フェスタに出かけるつもりでいたが、当日気が変…