2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

タッド・バッジ著『仕事も人生も4つのボ―ルでうまくいく』(ダイヤモンド社)

今年1月から2月にかけて、インタヴューを重ねた本がやっと本日発売されました。最近、テレビCMも盛んに流れている東京スター銀行頭取、タッド・バッジさんの本。バッジさんの面白い点は、仕事と家庭、あるいは仕事と私生活という二分法ではなく、自分・…

身辺雑記

先の人間国宝の原稿終了。編集部にも好評でホッ。仕事を依頼してくれた知人の顔を潰さずに済んでよかった。その人からの伝聞情報だと、人間国宝の方も、多少の社交辞令はあると思うが、「面白かった」と仰ってくださったという。周囲の方の話だと、「えっ、…

高円寺阿波踊り

27日の昼間、近くの公園に行くと、雷雨みたいな激しさで蝉の鳴き声が響き渡っていた。なんか夏なのか梅雨なのか、あるいは猛暑なのか冷夏なのか、じつに曖昧をきわめた八月への怨みつらみを、蝉は蝉なりのやり方でぶちまけている。そう思わせる、少し恐い…

「’06サタカフェ 普段の暮らしから『地球』を感じ考えてみる第1回」〜上田さんがスティーブ・ジョブズとダブった理由

先の26日(土)、田町ヌースフィアでの「サタカフェ」が無事終わった。NPO団体「Think the Earth」の上田壮一さんをゲストに、近刊『気候変動+2℃』(ダイヤモンド社)を題材に、パワーポイントで地球の写真なんか見ながら短い講演をしていただく。 そ…

レンタルお姉さん続報!フジテレビ「くるくるドカン」に「ネット検索第3位」で登場

TV

土曜日深夜の情報バラエティー番組「くるくるドカン」に、レンタルお姉さんが取り上げられました。アメリカやイタリア人女性のレンタルお姉さんらとともに、拙著写真も放送されました。出演者のプロレスラー佐々木健介氏が一言、「うちの鬼嫁が行けば、(家…

スティーブ・ジョブズ『iCon(偶像復活)』

「カリスマの虚像と実像を追った『非公認』ノンフィクション」―そんなキャッチコピーはけっして針小棒大ではない。破れたジーンズとサンダル、髪の毛はボウボウで、1週間や10日はシャワーさえ浴びなくても平気。おまけに大学中退で学歴なし。そんな若者た…

沢木耕太郎『凍』〜そのシンプルさゆえに、むしろ野太い生命力

以前、TBS『情熱大陸』で観た山野井泰史・妙子夫妻のクライマー人生をたどった一冊。この本で僕が臍(へそ)だと思う部分がある。 8000m近いヒマラヤの高峰ギャチュンカンでの下山時。ハーケンを岩に打ち込み、そこに長さ50mのロープを通して結び…

親との握手

最初は親父だった。 去年、親父が入院して、日帰りで見舞ったとき、帰り際になんとなく僕の方から右手を差し出した。握り返してきた親父の握力はとても強かった。口では不安げなことをいいながら、これなら大丈夫だなと思った。それ以前、親父と握手したこと…

人間国宝の誕生パーティ探訪

見事だった。 私たちが差し出した名刺を、すっと胸元から出した白い紙に包むと、再び彼はそれをすっと胸元へもどし、私がどれだけお役に立つかわかりませんが、よろしくお願いしますと、じつに低く頭を下げられた。その低さに、私も慌ててヒョコヒョコと頭を…

早朝サイクリングはかっなり爽快!

朝7時前におきて、軽くウォーキングで発汗して、8段変則チャリンコで走りに出た。都内とはいえ、日曜の早朝となれば、道路はかなり空いてる。ふたたび蝉時雨をBGMに失踪、ならぬ疾走(本人的にはですが・・・)すれば、頬を打つ風は心地よく、両腿もけ…

シンプルな着眼点の方が面白い〜NHK「21歳”家族”の軌跡」(18日分)

普通の人や少数派から見た方が、世の中のかたちはよく見える。 7歳から7年おきという定点観測で若者たちの軌跡を追い、彼らを通して日本社会の変遷を見つめる。そんなNHKの番組を観て、改めてそう痛感させられた。今回は「21歳」編。 が、7歳ではい…

からだ矯正法&和食店でのTシャツ展(高円寺)

先日も書いた東京マラソン出場予定者で、京都でカイロプラクティック&鍼灸の「いなだ治療院」を経営している友人Iが、そのHPでからだ矯正法(写真炒り)を制作、公開した。メンバーが急に練習しすぎて怪我しないようにという慈悲心かららしい。エライ!…

難敵!『大きな古時計』〜ピアノの融通無碍な指使いがで、できない

そう、平井堅が歌ったリバイバルヒット曲だ。キーボードの付録譜面集では一応Bランク。だが、この曲がなかなかマスターできない。 理由はわかっている。まずシャープの「ファ」の音、本来の「ファ」の鍵盤の右隣にある黒の鍵盤を抑えること。そのシャープの…

等身大すぎる40代男たち〜東京マラソン出場予定者たちのトホホぶり

来春2月の東京マラソンに出場予定の友人たちと、MLで各自の練習状況を共有している。しかしアップされる話はどれも、あまりにトホホホ〜である。 関西在住の二人の友人は、先週末、六甲山のハイキングコースを4時間かけて登ったらしい。登頂後は、有馬温…

整骨医院への通院終了!

先々週から、ほぼ毎日30、40分のウォーキングを黙々と続けてきた。途中、うちの奥さん(しかも運動不足の)からもボロクソにいわれながらも、けっして腐らずに試行錯誤しながら。 その成果がやっと出た。今日、整骨医院へ行くと、もう来なくていいとOK…

失うことと得ること

レンタルお姉さんの一人、川上さんから手紙が届いた。作家の瀬戸内寂聴さんが発行している「寂庵だより」の7月号に、彼女のレンタルお姉さんとしての活動が2ページにわたって紹介されている。寂聴さんの大ファンである彼女にとって、これほど嬉しいことは…

430円+1000円+体脂肪率0.8%

木搾液の露天薬湯で少しのぼせたら、隣のプールで死体みたいにプカァ〜ンと浮かんでみる。夕方の空をゆったりと雲がわたっていく。こんなに雲を注視するのはひさしぶりだ。薬湯とプールの延々たる繰り返し。だんだん、頭がボーッとしてくる。プールから上が…

森枝卓士編『チーズの文化誌』(河出書房新社)

取材の下準備として、最寄の図書館でチーズ関連の本を4冊借りてきた。世界各地のチーズ文化を網羅した一冊が『チーズの文化誌』。初心者には格好の入門書だ。紀元前1万年前、地中海の東部で牛の家畜化が始まり、同7000年前に、メソポタミア文明が羊や…

宇都宮滋一『株で大損した私の反省』(PHP出版)〜女性パワー充満の夜

以前、ここでも紹介した宇都宮さんの出版パーティーに参加。自宅マンションの売却代金700万円と、社内預金200万円。さらに母親からの借金400万円の合計1300万円を株式投資。3年後にそのうち1120万円を失い、そこからふたたび5000万円…

京都の夏は「お茶と鱧(はも)」

先週末、大阪シンポジウムの翌日、学生時代の友人らと京都で再会した。 その前に、少し早めに京都に行き、一保堂茶舗本店で、炒り番茶と「宇治清水」という名前のグリーンティーの粉末を購入。いや、本当は炒り番茶(一袋200gで350円)が目的だったが…

「いいわよいいわよ」とカノジョはささやく

いきなり、「いいわよ」とカノジョはオレに優しくささやいた。 もちろん、うちの奥さんではない。カシオ製キーボードの話だ。これ、鍵盤が赤く点滅する機能があることは、以前ここにも書いた。あれはメロディ進行と同じタイミングでの点滅だった。 けれど、…

『何必館(かひつかん)・京都現代美術館』〜京都文化の粋と空間の交錯

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友人と京都・南座前で待ち合わせて、ようやく訪れた。以前から、一度行ってみたいと思っていた個人所蔵品による『何必館』。ここは、日本画なら小林小径、洋画なら須田国太郎やパウル・クレー。書なら良寛。写真はブレッソンやドアノー、木村伊兵衛や田原桂…

大阪シンポジウム〜紀伊国屋書店梅田店訪問

紀伊国屋書店梅田店正面右側入口の左脇、ガラスばりの一角で、拙著の平積みと書名垂れ幕はまだ続けられていた。6月上旬、毎日新聞にレンタルお姉さんの記事が、顔写真入りで取り上げられてからだから、もう2カ月近い。この目で見て、あらためてありがたい…

サタカフェ‘06『普段の暮らしから「地球」を感じ考えてみる  〜頭と心のフットワークを鍛えるヒント』第1回

地球温暖化?――日本全部がハワイみたいに年中暑くなるんなら、それもいいんじゃない。 漠然とそう考えている皆さんに、おススメの本があります。『気候変動+2℃』(山本良一 責任編集・Think the Earthプロジェクト編集 ダイヤモンド社)には、温暖化の果て…

写真展「STYLE355」(渋谷NADARS/SHIBUYA355)〜モノの背中をとらえる視点

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先日、テレビでちらっと観たアーティスト、束芋さん(女性)の作品に目がとまった。やおら、背中のジッパーを下げて、大柄な女性が後姿のまま下着姿になっていく場面だ。その笑ってしまうほど、あけすけな現実(リアリティ)。物事を正面ではなく、背中から…

西川美和監督『ゆれる』〜水と人の感情をシンクロさせる名作の誕生

「水」の使い方がうまい。 ステンレス製の流し台にゆったりと広がる水の場面から、映画は始まる。女性の溺死を暗示する川の激流。ガソリンスタンドで働く兄がキレて捨てたホースが、噴き出す水の勢いだけでくねくねと曲がる無音の画面。何度も表れる吊り橋の…

ドキュメンタリー『アンリ・カルティエ・ブレッソン〜瞬間の記憶』

そうか、ブレッソン翁は、少年時代からパリの美術館に通っては好きな絵画を模写する子どもだったのか。彼のスナップのあの美しい構図は、当時から培われたものなんだ。 「写真は短刀のひと刺し、絵画は瞑想」 と話す彼は、老境の今はカメラではなく、もっぱ…