タッド・バッジ著『仕事も人生も４つのボ―ルでうまくいく』（ダイヤモンド社）

　今年１月から２月にかけて、インタヴューを重ねた本がやっと本日発売されました。最近、テレビＣＭも盛んに流れている東京スター銀行頭取、タッド・バッジさんの本。バッジさんの面白い点は、仕事と家庭、あるいは仕事と私生活という二分法ではなく、自分・人間関係（家族や友人）・社会（ボランティア）・仕事の四分法で人生をとらえ、それぞれに目標を立てて努力するという点にある。
　え〜、仕事だけでも大変なのにぃ〜と思う人も多いだろうが、それはどれも完璧にやろうと考えるから。ジャグリングの要領で、どのボ―ルも落さないことを重視して、そのバランスをできる範囲でとる。そう考えると、１日の中にある無駄な時間をちょこちょこと削れば、誰でも３０分から１時間は作り出せる。それを３０分ずつ、仕事と家族以外の、自分の時間などに充ててみる。平日が無理なら、週末にその考え方を当てはめてみてもいい。
　バッジさんにお会いしたのをきっかけに、ぼくも４つのボ―ルごとの目標を書き出し、朝の仕事前に５分から１０分見る習慣をつけた。これはなかなかいいです。家族や友人のこと、ぼんやりと興味を持っていること、実現したい夢などに、一日の始まりにほんの少し思いをはせてみる。この１０分を持てたことだけでも、仕事とはいえ、バッジさんとお会いできたことを、とても感謝しています。ぜひ一度手にとってみてください。