2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

男子、いざ厨房へ(1)〜たたきキュウリの南蛮びたし 

永田野菜の創始者、永田照喜治さんのご自宅に取材でお邪魔したときのこと。美味しい野菜をたくさんご馳走になった。野菜を細かく刻んで酢飯の上にかけ、調味料は一切使わずに野菜の甘みや辛味だけで食べる五目ちらしとか。そこで生キュウリが出されたのだが…

柳田邦男『空白の天気図』〜事実をもって語らせることの凄み 

20数万人と2012人。 前者は、原子爆弾が投下された広島の死者および行方不明者数。後者は、その約1ヶ月強後に広島を襲った、枕崎台風での死者および行方不明者数だ。同台風の広島での犠牲者が、なぜ上陸地の九州全体の犠牲者数の4倍近いのか。戦争の…

太陽と北風 

自分と眼を合わせず伏し目がちな相手に、少しずつその目線を上げさせて自分に正対させたときの、インタヴューワーの喜びはとてつもなく大きい。 ぼくは「あなたの話をぜひ聴きたいんです」という熱意を、ときに早口になる舌ったらずな言葉でひたすら彼に送り…

「身体に楽なことは身体に悪い」 

腰を痛めてから、座るものに敏感になった。いままで持ち得なかった感覚だ。 たとえば、現在、仕事場の椅子はリビング用の背もたれのついたものを使っている。奥まで深く腰掛けてパソコンを打つ分には、まるで疲れなくなった。バランスボ―ルや、リクライニン…

祝!最後っ屁の福田内閣 

たぶん、こういうのが最後ッ屁。 ジリ貧自民党も、なかなか洒落っ気がある。でも、総裁選に群がるワイドショーで、福田首相の、3年前の知らばっくれ年金未納問題を取り上げたところは、あったのかしら?まっ、何事も面白ければいい人たちだから、サラリ―マ…

VIPな気分で 

三連休最終日、取材で東京メトロ「東陽町」へ。駅から少し歩くと、右写真の親水公園に出くわした。親子連れでにぎわっていて、休日にふさわしいホノボノしたまったり感に満ちていた。 で、そういう庶民の皆さんを尻目にね、ぼくは1時間タクシーで都内漫遊と…

{DVD]ピクサー映画『カーズ』〜事実と虚構の交差 

友人に薦められた本や映画にグッとくるのは、なぜか自分で選んだものよりもうれしい。 しかも、以前、スティーブ・ジョブズがピクサー映画での成功からアップルに復帰する軌跡を追った、ノンフィクション『iCon』を読んでからピクサー映画には興味をもってい…

見えない身体(7)〜寂しきリバース(rebrith)

感覚 見るもの、聞くものがほとんど意味不明というのは、海外旅行の不安であり醍醐味だ。 21歳で韓国ソウル市に1年間留学した際、ぼくは開き直って、まるで赤ん坊に戻ったような自分を、めいっぱい面白がることにした。なにせ、生活開始1週間あまりで、水ぼ…

『奇跡のごはん』が、東京新聞9月8日朝刊で紹介されてました f(--;;) 

す、す、すみません。愛読紙にもかかわらず、『奇跡のごはん』のミニ書評が掲載されていたのを見落としていました(^^;)。東京新聞9月8日付け朝刊の「くらし」欄の新刊紹介。しかも装丁がカラー掲載、ありがとうございます。 (前文略)母親が工夫した…

茂木健一郎さんのブログの言葉に勇気をもらう 

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右のアンテナにある、茂木健一郎さんのブログを読んでいて、以下のパラグラフに心臓丸ごと抱きすくめられた。 日本がどうあれ、世界がどうあれ、 自分の内側に大切なものがあるならば、 そのロジックを追って、誠心誠意、 寄り添い、起こる化学反応の中から …

見えない身体(6)〜自分のヘンな歩き方に気づかないオレ

「いやだぁ、びっこ引いてるじゃないの」 近所に買い物に出かけた際、奥さんからそう言われた。自分では普通に歩いているつもりなのに、まだ無意識に右足に体重を乗せるのを避けていたようだ。自分ではまるで気づかなかった。2週間前からついたのだろうクセ…

見えない身体(5)〜意識が筋肉を傷めるという悪循環 

ズドーンという感覚が右腰に拡がる。 何度目かの針を打たれたとき、初めてそんな衝撃をおぼえた。すると不思議なことがおこる。筋肉がしこっていて、Hさんが何度揉んでくれてもなかなかほぐれなかった部分が、嘘みたいに柔らかくなった。2度目の通院でのこ…

見えない身体(4)〜生活改善 

最初の治療後、いくつか取り組んだことがある。 まず、仕事場の椅子をリビングの固い椅子に変えた。室内でスリッパを止めて裸足で歩くようにもした。H氏から、リクライニング機能のついた椅子や、身体が沈むようなソファほど腰痛に悪いものはない、そう聞い…

見えない身体(3)〜筋肉と神経は表裏一体 

つづいてマッサージが左腰側にうつると、右ほどではないが、腰骨の上あたりにもかなりの張りがある。 「右側の過緊張に隠れていて、自覚がなかったんでしょうね」 また、Hさんがぽつりと言う。痛めた右腰側に意識が集まるせいで、左側の張りに気づかない。人…

見えない身体(2)〜夏の疲れと冷えに蝕まれる 

右腰の上辺りを痛めた2日後、ぼくは知人Kさんご夫妻の紹介で、マッサージ師Hさんのマンションを訪れた。 突然の痛み以来、右足に体重をかけるのが怖くて、もっぱら重心を左足にかけ、自宅でも壁に手をついて身体を支えないと歩くのも覚束ない状態。仕方なく…

見えない身体(1)〜激痛と脂汗 

禅問答を気どるつもりはない。 ただ、身体には見えている部分と見えない部分がある。そして見えない部分を唐突に照らしてくれるのが、痛みだ。痛みを通して見えてくる身体の内側というものがある。それは身体のクセであったり、日頃の不摂生であったり、寄る…

『奇跡のごはん』、朝日新聞8月31日夕刊で紹介!

ずいぶん、遅い情報ですが、@スチャラカでも紹介した宮成なみ著『奇跡のごはん』が、朝日新聞8月31日夕刊で紹介されていました。彼女の軌跡や、本文の間に挿入した簡単でひと手間かけた料理レシピ、そして彼女の「絶望」と「希望」を行き交ったジェット…

ブログパーツ「ちょんまげ課長」見参!〜コーヒー・ブレイクにどうぞ 

気に入った! 最新日誌右側にブログパーツ「ちょんまげ課長」をダウンロードしました。まずアニメ画面下の「第○○話」の部分をクリック。しばらくすると、「ちょんまげ課長」のサイトに自然と変わります。そこで「ちょんまげ劇場」のタグをさらにクリックする…

入江敦彦『京都人だけが食べている』(光文社・知恵の森文庫)〜じつに読み心地のいい「京都人」万華鏡 

読み心地がいい本って、なかなかない。 読み応えいうほど重くなく、ひとつの文章が適度な長さでさらっと読めるのに、たおやかな感受性や、鋭敏な洞察力がそこに垣間見える。そう、これ見よがしではなくて、ちらつく感じが不可欠。しかも書く対象に、一見素っ…

日経BP-net「労働ビッグバン」特集の反響

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小難しい企画にもかかわらず、日経BP-netサイトの「労働ビッグバン」特集には、かなり長文の熱いコメントが寄せられている。書き手としては、微妙なタイミングで公開されたので心配していたが、真面目な読者にはきちんと読んでもらえているようで、嬉しい。 …

ようやく歩行可能

ようやく何にもつかまらず、ゆっくりと歩けるようになったので、近所の整骨医院へひさしぶりに行ってきた。結論は、元々、左側に身体の重心がかかりすぎていて、それが筋肉疲労にともなって顕在化して、骨盤が歪んでいる。だが悪いのは左側で、左側に重心が…

体調不良

金曜日の朝から体調不良です。同日朝から取材のため、傘を杖代わりになんとか仕事は無事終えましたが、帰宅後、腰痛のために寝たきりになりました。26日には1時間走もこなしていたんですから、人間の身体なんて本当にチョロイもんです。本日2日になって…