2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

誰か、彼をなんとかしてくれ

こういうことは書きたくない。だが書かずにはいられない。 ビデオ録画したバルセロナとチェルシーの後半戦を朝食時に見て、日本とボスニアの試合を夕食時にライブで見たら、日本チームだけスローモーションかと思った。ただ、それは仕方ない。それが現実で、…

キエチマウカラコソ

体を動かすことの快感は、らっきょの皮むきに似ている。 余分なことのあれこれが、らっきょの皮でもむけていく感じで、体や心から少しずつ落ちていく。あの感じがたまらなくイイ。今日もランニング・マシーンで走りながら、そんな心地よさを満喫した。遅い早…

絲山秋子『ニート』(角川書店)〜スカトロ描写を通して、人間の内壁をさらし示す力

芥川賞受賞のニュースと表題に惹かれて、六本木の青山ブックセンターで衝動買い。六本木通りから少し脇道をはいった、隠れ家的なスタバで一気に読みきった。表題作より、最後の『愛なんかいらねー』が断然いい。

藤代裕展「役に立たない・モノ・静物・風景」〜どんどん削ぎ落とされて膨らむ作品

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来週3月3日から15日まで、藤代さんの個展が千葉市中央区の画廊椿で行われる。ハガキでお知らせをいただいた。彼のHP「HATENAs.p.a」の「recent works」をクリックしてみて下さい。廃材を使った藤代ワールドが垣間見えるはずです。昨年、吉祥寺での彼の個…

日本女子カーリング〜なぜかNHKアナとかぶるマリリンへの視線

前回五輪王者の英国チームとの対戦時に、テレビを観ながら大笑いしてしまった。実況のアナウンサーがなぜか、日本チームの本橋麻里選手だけを「マリリン」と愛称で呼び続けたから。他の選手は全部、苗字で呼んでるのに、なぜか本橋選手だけ特別扱い。「マリ…

三谷幸喜監督作品『THE有頂天ホテル』〜名演の落語のような作品

普段は偉そうな殿様の小心者さやお間抜けぶりを、あるいは、持ちなれぬ大金が転がり込んで我を忘れる貧乏人やら。ただ、他人を笑い飛ばすだけでなくて、笑いながらも懐深く抱きしめる。人の業(ごう)を肯定する。それが名演の、いい落語だ。 三谷幸喜監督作…

角川春樹獄中俳句『海鼠(なまこ)の日』〜ひりひりと火傷しそうな唄ばかり

透明度の高い波打ち際などで、天気のいい日に腕を水につけてみる。すると、水面の揺れに呼応して、自分の手がゆらめき歪む。俳句という形態は、あの感覚に似て、見慣れた言葉の姿をねじり、のばし、底を抜き、まるで別物へと変容させてしまう。そんな当たり…

サイエンス+フィクション展(お台場・日本科学館)〜他者への嫌悪は、社会崩壊の恐怖感の裏返しという視点

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午前中にひと仕事終わって、睡眠不足の割に元気だったのでお台場へ。左アンテナで茂木さんが書かれていた「サイエンス+フィクション」展が目的。チラシによると「今日の世界をとらえるさまざまなテーマを、科学と芸術という異なるアプローチによって表現する…

美濃部美津子『三人噺 志ん生・馬生・志ん朝』〜登場人物になりきる極意

大阪人は笑いにはうるさい。ガキの頃から、土曜日の午後、いったん自宅で母親の作るお好み焼きでもつまみながら、吉本新喜劇に笑い、そのギャグを眼に焼き付けてから、クラブ活動が始まる前に、みんなでそのモノマネで競い合う文化で育つからだ。そんな都道…

「思考の枠を規定するグーグル」〜森祐二さんが指摘する無自覚の怖さ

学生の提出するレポートが、検索エンジンの「グーグル」や「ヤフー」の検索結果を平気で切り貼りするものになっている、と森さんは「思考の枠を規定するグーグル」の中で指摘している。 しかも、それらのレポートは個々の学生の思考ではなく、検索エンジンの…

落ち椿

唐突に 俺につぶやく 落ち椿 どうせ犬死 ほがらかにいけ

新たな路地へ新たなドアを

いつもは通り過ぎる路地や、ふいに眼に留まった店に入ってみる。読んだことのない分野の本に手を伸ばし、普段なら行かないはずの展覧会に足を向けてみる。そんな一歩が、日々の生活にちょっとした発見をもたらしてくれる。自分でもわかってはいるつもりだけ…

消費行動の変化〜アクセスから経験価値へ

日経Bis-Plusで面白い記事を見つけた。アップルのiTunesミュージックストアを切り口に、トヨタや独フォルクスワーゲンなどの顧客アプローチの事例を通して、新しい消費行動の仕掛けを紹介している。「顧客のアクセス機会を増やし経験価値を高める」という記…

新宿西口思い出横丁『朝起(あさだち)』〜大笑いした珍味ショック

「はい、まずはオッパイからね」 「で、さわやか金玉は、最後のお楽しみということで」 「子宮はコリコリしてて美味しいよ」 「そろそろ、血は出してもいいかな?」 もう店員さんの会話を聞いてるだけで、大ウケしてしまった。場所は、新宿駅西口から靖国通…

「門司おろし」に吹かれて

「ここは何も、観るとこなんてないよ」 タクシー運転手の言葉に、思わず声をあげて笑ってしまった。北九州市小倉のビジネスホテルに前泊して、朝、取材先に向う車中でのことだ。その、めっぽう正直な運転手に勧められたのが、門司港だった。小倉駅からJRで1…

韓国居酒屋『KIm&Chi』(南青山キラー通り・ワタリウム美術館前)〜クラプトンとB.Bキングが訪れた店

たいへんご無沙汰していた『『KIm&Chi』に行ってきた。大阪から上京した高校時代の友人たちと、少々遅めの新年会。ここは、骨までぽりぽり食べられる参鶏湯(サンゲタン)と、おじやが美味いカムジャタン、各種チヂミがお勧め。友達Sは腰痛に効くらしいム…