2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「あなたの任せ」のわたしとあなた

大晦日にふさわしい榎本健一!今朝のInter FM「バラカン・モーニング」で、エノケンのこの歌がかかっていて、思わず声をだして笑ってしまった。 約60年も前に、こういう歌が流れていたことに勇気づけられもすれば、失望もさせられる。それでも感情を少しも…

凡人ですが何か?〜お台場30キロ

Run

「凡人ですが何か?」 ぼくの目の前に現れた男性の黄色いTシャツの背中に黒字ゴシック体で書かれた言葉に、おもわず口角があがった。およそレース半分をすぎた16キロ地点辺り。レースではTシャツの背中の言葉をいろいろ見て来たが、一番のセンスだった。 特…

無知の知〜纐纈(はなぶさ)あや監督『ある精肉店のはなし』

大阪府貝塚市の低層住宅が並ぶ街中を、大きな背中をゆったりと揺らしながら、黒毛の和牛が男にひかれて歩いている。その異様でありながら、どこかユーモラスな場面は次の瞬間に一変する。連れて行かれた屠場で眉間を鈍器で叩き割られ、600キロ近くある牛…

生き物

本は生き物だとつくづく思う。 3年前に出版された本は、今まで1000部ずつ2回の増刷を重ね、いろいろな人たちとの出会いをつづけている。誰かの心を突き動かして、いろんな場所でコンサートが実現している。 被爆ピアノの出前コンサートで全国を回って…

つきたて納豆餅の秋

農家さんからもらってきた銀杏を爪楊枝に4つずつ刺し、網に6つ並べて焼く。黄色い銀杏が次第につやつやした緑色に変わっていく。ひと通り焼いてから、ぱりぱりになった薄皮を剥き、粗塩を振りかけて口に運ぶ。その香ばしさは、ミネラル分の豊かな塩とよく…

神様からのプレゼント〜 いたばしリバーサイドハーフマラソン

RUN

「余裕ですね?」 明らかに失速しているのに、なぜか牧村三枝子の『みちづれ』を歌っている60年配ランナーに、そう声をかけた。17キロすぎ地点で一番辛いところだ。 「いやぁ、脚はもう動かないんだけどね、ほら、呼吸はぜんぜん大丈夫だからね」 彼はす…