2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

NHKテレビ『課外授業 ようこそ先輩』昆虫写真家、栗林慧(さとし)の虫の目レンズ

虫の目レンズって知ってますか。カメラのレンズ部分におよそ直径1㎝のCCDカメラを、長さ30㎝ほどの細長い管の先につけて、草むらなどに生息する昆虫たちの生態を観察する特製レンズのことだ。 けさの『課外授業』のゲスト、昆虫写真家の栗林慧さんが発明…

フジテレビ『海峡を渡るバイオリン』〜ギター侍みたいに「残念!」だった

知人の鬼塚忠さんからメールが来た。今日夜8時からフジテレビで放送されるドラマ『海を渡るバイオリン』を観て感想を送ってください、という内容だった。ある分野で秀でた能力を持ちながらも無名の人材を見い出し、その人の才能を単行本にまとめて、世の中に…

大阪弁が恋しくなるとき

もう無性に、大阪弁が聞きたくなるときがある。左アンテナの大阪MBSラジオ「ヤングタウン」で、笑福亭鶴瓶の「すわるラジオ」を聞いてると、まるでお風呂にでもつかっているように、気持ちがほっこりするんや。11月7日分のインターネット放送を聞いていた…

イラストレーター「いとうまりこだよ!」web

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古くからの知り合いのイラストレーター、いとうまりこさんのweb「いとうまりこだよ!」を紹介します。日誌は「はてな?」で、母子のささやかだけど確かな日常に、どこかほっとさせられます。「ことばはがき」も、けっこう好きです。

六義園の青葉狩り!?とインドカリーの共通点

原稿を1本片付けて、夕方からJR駒込駅近くの六義園へ紅葉狩りに。今月28日まで同園は、午後8時半までライトアップ中。 しかし暖冬のせいか、紅葉してるのはポツポツと全体の2割強で、残り8割はまだまだ青葉狩り状態。うちの奥さんなんて、「あの紅葉…

綿あめをめぐる、ペルーから米国ナッシュビルへのスモール・トリップ

近頃、無印良品の105円の綿あめがお気に入りだ。昔、あの綿あめ製造機がとても不思議で、子供心にはまるで魔法ちっくだった。ちょっと布団綿の残りもんみたいなヴィジュアルなんだけどね(^^;)。なんてったって、ハレの日のお菓子だからさ。 で今日も…

『L.A.コンフィデンシャル』カーティス・ハンソン監督

L.A.コンフィデンシャル [DVD]出版社/メーカー: 日本ヘラルド映画(PCH)発売日: 1999/01/20メディア: DVD購入: 2人 クリック: 59回この商品を含むブログ (101件) を見る 先日、400円だったので衝動買いした『L.A.コンフィデンシャル』を観た。安いっし…

サンタクロースも、サービス残業多そう!?

日経のwebサイトに、フィンランドから関西空港に到着したサンタクロースのニュースが。その記事を読むと、クリスマス以外は、年間40,50万通も届く子供たちからの手紙に返事を書く毎日なんだって。 で、ヒマだから概算してみた。クリスマス前後1ヶ月は繁忙期…

アニメ『戦争の本質』と創造性

左アンテナの茂木健一郎さんのクオリア日記を読んでいたら、佐藤皇太郎さんの02年製作のアニメーション『戦争と平和』が紹介されていた。確かに、静かで淡々とした「本質」が描かれていた。 で、それとはまるで関係ないのだけれど、その前の日の茂木さんの…

IT化する区立図書館

近所の区立図書館がかなりIT化されてきたよ。まず蔵書の有無はもちろん、その貸し出し状況や予約人数まで自宅のパソコン検索でわかるようになった。しかも主要官庁で発行する最新の白書もそろい始めた。 実は厚生労働省が発行する労働経済白書の最新版で確…

リスクをとらずに値引きにはしる体質

「貸しビルのオーナーはね、中古物件の空室を埋めたいと考えるときには、まず値引きしか考えないんですよ。先行投資してリフォームをして物件に付加価値をつければ、もう少し高く貸すことだってできるのに、実に後ろ向きにしか考えない。なぜかっていうと、…

格安国内旅行に見る”南北問題”の構図!?

東京発の飛行機往復長崎2泊3日、平日の長崎プリンス・ホテル宿泊の朝食付き旅行って、この時期いくらだと思いますか?・・・正解は格安ツアーで2万9800円。ちなみに、手元にある全日空の往復での片道運賃は2万9900円。早朝便の割引価格でも片道…

大島弓子作品の色あせない詩情(ポエジー)

秋日子かく語りき (単行本コミックス)作者: 大島弓子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/12/25メディア: コミック購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (35件) を見る 日々新しい人に会ったり、新しい分野の勉強をしたりするという仕事は、刺激…

アンドレイ・クルコフ著『ペンギンの憂鬱』〜読む者の孤独さ加減を増幅させる不穏さ

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス)作者: アンドレイ・クルコフ,沼野恭子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/09/29メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 68回この商品を含むブログ (163件) を見る 朝から曇天の一日だった。 朝と昼兼用の食…

さまざまな紅葉言葉をもつ私の国

プールから戻って、遅い昼食をとりながら、NHK−BSハイビジョンで、紅葉特集の番組を観た。一口に紅葉といっても、実に多彩な表現があることを知って、なんどかとても得した気分になった。 たとえば、緑と紅がまじったものを斑(むら)紅葉、あまり赤くならず…

レッドアメリカとカウボーイ大統領の関係について

91年夏の3ヶ月間、ぼくはニューヨークで暮らした。もう13年も前の話になる、ゲゲゲッそんな昔かよっ!そのとき、知人の紹介で、NY在住8年目で、日本のマスコミのアメリカ取材をコーディネイトする仕事をするOさんに、いろいろとお世話になった。 彼女の話で…

世論とは何か〜福田ますみ著『されど我、処刑を望まず〜死刑廃止を訴える被害者の兄』

保険金目当てで実弟を殺された兄が、最初は憎み、極刑をのぞんだ加害者との交流の中で、次第に気持ちを変化させていく様子が、丹念に書かれている一冊。もっとも印象的なのは、二審で死刑が確定した加害者の減刑をもとめる街頭での署名活動に、兄が立ったと…

3つの「小さい秋」

相手の急用のため、新宿で昼間ぽっかりと時間があいた。夕方から打ち合わせが2件あり、自宅にもどるのも億劫で、ふいに新宿御苑にむかった。ちょうど、取材前に読んでおきたい本を買ったばかりだったので、1時間半ほど、御苑で日向ぼっこでもしながら読ん…

時価1億円自動車の乗り心地

水素と酸素の化学反応で発電するのが燃料電池。その燃料電池を動力源とする電気自動車の一種類が、燃料電池自動車だ。JHFC横浜・大黒ステーションに取材で行き、時価1億円といわれる燃料電池自動車に試乗してきた。ちなみに、JHFCとは経済産業省がおこなっ…

『電車男』(新潮社刊)〜おせっかいと絵文字イラストが切り拓いたネット小説の可能性

わらった、大わらいした、なんども声をたてて笑った。以前から「電車男」という言葉がネットで注目されていることは知っていた。でもまるで興味がなかった。ある新聞記事で読んで、今日読んだ。先月末発売ですでに15万部だという。じ、じつにうらやましい数…

べてるに学ぶ、おりていく生き方<VOL2>〜健常者と障害者の「境界」が見えなくなるとき

パネリストの一人、田口ランディさんがとても率直にこう告白した。それは「自分の病気には逆らえない」などと、それぞれの精神病とうまく付き合っていこうとしている入所者や、そんな彼らと同じ目の高さで向き合う医療スタッフたち、そんな「べてるの家」の…

スパイク・リー監督『25時』〜傷つき分裂するアメリカの痛ましき寓話

少し酔って帰ってくる途中、TUTAYAで以前から観たかった『25時』を借りた。物語に目新しさはない。ニューヨークに暮らすアイルランド移民の子供が、麻薬の売人になり、警察に逮捕される。刑務所で7年の懲役が決まり、入所するまでの1日を軸に、スクリーン…

べてるに学ぶおりていく生き方<VOL1> 東京大学本郷キャンパス午後1時〜4時

シンポジウムはまず一人の女性の、「ずんどこ節」の替え歌から始まった。「嫌じゃあ〜りませんか、分裂病 パパヤッ 家族のみんなに 世話かけて みんな疲れて 寝不足でぇ〜 (中略) 神からもらった宝物 でも、よく見〜りゃ 世の中み〜んな病気持ち ずん・ず…

米国大統領選挙〜カフェラテを飲む国と飲まない国が共存する大国

雑誌『日経ビジネス』の定期購読者のうち、希望した人だけに送られてくる『日経ビジネス・エクスプレス』というメルマガがある。日本経済新聞の数人の編集委員が寄稿している。そのうち、米国ブルッキングス研究所の研究員の一人でもある谷口智彦さんが、ケ…

『父、帰る』アンドレイ・ズビャギンツェフ監督〜にぶく光る斧(おの)のような質感

故・松田優作が愛したといわれるお好み焼きが大阪にある。○△□焼(まんだらやき)富沙屋本店(谷町6丁目)の豚モヤシせいろ蒸しだ。鉄板の上にモヤシ、豚肉の順番で重ねて蒸し焼きにして、ポン酢につけて食べる。いたってシンプルでうまい。それはお好み焼き…

川上弘美『溺レる』〜石と石をこすり合わせて、ただカチカチと鳴るだけの「淋しい」

奥さんから、何か読む本ないのときかれて、きょねんよんだ川上さんの『溺レる』(文春文庫)をわたした。きのうのことだ。でも小説をよみなれていないと、ぜんぜんおもしろくないかも、と一応つたえてはおいた。 案の定、けさ、何がいいたいのかぜんぜんわか…

『笑の大学』〜笑い笑われることで、人は惜しみなく自分を愛している

まがりなりにも、文章を書いて米や野菜を買うようになって痛感したことは、人を笑わせる文章は、泣かせる文章よりはるかに難しいということだ。さらに、人が真剣に怒っている姿で笑いを誘ったり、人が高らかに笑っている姿で、観る者を涙ぐませるとなると、…