2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧
「ピアニストとしては凄かったんだろうけど、幸せだったのかな?」 最終回の放送が終わった後、奥さんが言った。ぼくは言葉につまった。 彼女がいう「幸せ」は、グレン・グールドというカナダ人ピアニストが、結婚もせず、あまり人とも会わずに山深い場所で…
ほら、この宮城産生牡蠣、美味しそうでしょう。正式には、「宮城県産真ガキのポシェ 生海苔と海藻のクリーム 海洋深層水のジュレ」だって。中目黒のベルギーフレンチ「ambiance」から、旬メニューのお知らせが届いた。 「料理天国」5月号や、女性誌でお店が…
写真は閉店時間間近の、ヌースフィア下階。だが今夜は上・下フロアとも満席で、この時間帯もまだ上階は賑やかだった。そば粉のガレット・放牧豚とリンゴのグリル・マッシュルームとゴルゴンゾーラのピッツア、そしてデザートのロイヤルプディングと極上エス…
原稿が終わったら、22日午前3時半。 これは神様がテレビ観ろよってことだろうと、欧州CL決勝戦に臨む。複数の物語をはらみながら、試合は進んだ。まずは前半押し気味だったマンUが、C・ロナウドの鮮やかなヘディングシュートで先制。前半はこのままで…
全身が燃え盛る目ん玉だった。 全身目ん玉となった荒木が、人妻を相手にシャッターを押し続けていた。「いいねぇ〜」「おおっ、素晴らしいね」と、彼は威勢良く、歯切れ良くモデルに声をかける。その真っ赤な顔からは、汗が滴り落ちている。「そんなに褒めら…
2回目のフルマラソンまで残り2週間。日曜夕方、コースの下見をかねて、荒川河川敷を80分ジョグ。サイクリング車とジョガーが、思い思いのペースで走っていた。 おおむね平坦な河川敷コースで、東京マラソンでの佃大橋みたいな地獄坂はない。ただ、時間帯…
油絵の風景画4点と、アルミ製の器に盛られた鍋焼きウドン。座敷とテーブル席を合わせても30席強の店内で、そのコントラストが鮮明だった。 昼時のせいか、会社員づれ、母子づれ、主婦づれなどの老若男女で賑わっていた。松山市の中心部に伸びる大街道(お…
道後温泉を出て、再び路面電車でホテルへ戻る。朝食とチェックアウトを済ませ、「坂の上の雲ミュージアム」へ。松山出身の秋山兄弟と正岡子規を主人公にした、司馬遼太郎の人気作「坂の上の雲」を記念した施設。 ここのユニ―クさは、小説「坂の上の雲」に対…
誰が言ったか知らないが、約3000年の湯につかる。 透き通った湯にふわっと全身が包まれる。JR松山駅前から軽いジョグで一度汗をかいていたせいか、すぐに汗が噴き出す。広さ6畳ほどの「霊(たま)の湯」を一人占めするために、朝6時に起きたんだ。た…
スペイン人の彼女が、今日こんな質問をしてきた。「女の子たちがよく使っている『えっと・・・』って、どういう意味なの?」ぼくが、「英語で言うと、『レット・ミー・シー』です」と伝えると、「やっぱり、エスト(esto)と同じだったわ!」と、予想的中とば…
「ありがとう」はむずかしい。 3時間のスロージョグ終了後、夕食をかきこんで、ちょっと居眠りしようかなとソファに横になってると、NHKの番組が始まった。アンジェラ・アキの「手紙」という曲が、同局の中学生合唱コンクールの課題曲に選ばれたらしい。で…
グーグルのようなキーワード検索ではなく、文章や長文で検索する連想検索って知っていますか? じつは、ぼくもNHKの「爆問学問」を観るまで知りませんでした。それでも近い将来、調べ物はキーワード検索、新たな企画を考えたり、思索を深めた人には連想検索…
一笑一若 一怒一老 一日不作 一日不食 この本の後半に出てくる、上記のフレーズがいい。 ひとつ笑いがあれば、その場を明るくし、本人の精神も若くなる。反対に、いつもイライラして怒っていると、それだけ人の精神は硬くなって老いる、という意味。著者の造…
曇天の下にもかかわらず、満開を迎えたツツジの赤紫色が鮮やか。 いや、むしろ曇天だからこそ、どこか妖艶さを感じさせるあの赤紫が映(はえ)るのかもしれない。乃木坂から青山墓地へと抜ける乃木坂トンネル上の脇道の前後に、そのツツジが今咲きほこってい…
現代美術のアーティストの中村政人さんから、イベント告知の手紙が届いた。 アーティストイニシアティブ「コマンドN」主催の『ゼロダテ/ 東京展2008<北東北アートネットワ―ク』だ。「東京展2008」と題されているのは、去年1月に『ゼロダテ展』が…
誰かや何かを否定する賢さが、充満している。 手足も動かさず、テレビやパソコンの前で、あるいは新聞に目を落としながら、誰かを何かを否定して、舌打ちして、スイッチを切り、あるいは新聞を畳んで終わり。だって、自分ではなかなか見えないからさ。そうし…