2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

一撃必殺の空気にひさしぶりにゾクゾクした夜

いやぁ〜、見ごたえ150%だったね。残念ながらビデオでの「プライド」観戦だったけれど、じゅぶん堪能させてもらった。あのミドル級無敗男、ヴァンダレイ・シウバに試合をさせずに、判定勝ちしたヒカルド・アローナの速さと強さ。それを木っ端微塵に粉砕…

玄田有史『仕事の中の曖昧な不安』〜たとえば、「頑張る」という透明な手錠

2001年、サントリー学芸賞を受賞した一冊だ。中公文庫本で読んだが、4年前にフリーター増加現象の背後に、中高年社員の雇用維持のために、企業が新卒採用を抑制している現実があると看破して、注目をあつめた。4年後の今から考えると、やはり慧眼だ。…

ベイビー・エゴ、お、恐るべし

赤ちゃんってスゴイ。男の子の赤ちゃんが泣き出し、取材中の女性が授乳の時間だとおっぱいをあげることになった。当然、ぼくはそれまで正対していた彼女に背を向けた上で、取材をつづけようとした。 だが、ぼくの質問に彼女が答えてくれていたら、それまで静…

意味という病

引きこもり暦約30年の人に会ってきた。クラシック音楽を勉強し、憲法と法律を学び、最高の建築を思索する毎日で、その勉強に忙しいという。部屋にはクラシック音楽が大音量で流れていて、曲名をきくと、ショスタコービッチ晩年の作品「ビオラ・ソナタ」だ…

ポッド・キャスティングなら「ベリログ」か

web

近頃、ポッド・キャスティングが注目され始めているらしい。文章や写真の後は、ブログでの音声の公開ということで、「ネット・ラジオ放送の一種」とか、「音声版ブログの自動受信システム」という見方がある。 著作権の問題はあるが、素人が自作ラジオ番組を…

蛇の道はヘビ!? アルカイダは「米国CIAのエージェント」説

ヨルダン南部に停泊中の米国艦船がロケット攻撃をうけ、ザルカウィ容疑者率いるアルカイダ組織が、web上で犯行声明を出したというニュースが、23日午後10時すぎに配信された。 このニュースを見て、ぼくの頭に浮かんだのは、田中宇のwebで20日配信され…

30分は走れるようになったのだけれど・・・

ようやく30分は走れるようになってきた。けっこう汗まみれにはなるんだけどね。今週は35分から40分走をめざしたい。ただね、走っているときは元気で爽快なんだけれど、家にたどりつくと、睡魔に襲われて、1時間は熟睡しちゃうんだよなぁ〜。30分走…

陳麻婆豆腐の烏骨鳥の香り炒めの香ばしさと辛さ

ひさしぶりに「陳麻婆豆腐」西新宿店に出かけた。今日も暑かったので、とびきり辛いものを食べて、新陳代謝を活発にして気合いを入れようというわけだ。 毎回少しずつ注文を変えているのだけれど、ここは本当にハズレがない。豚耳の冷菜、本場四川のバンバン…

少し武者震いする気持ち

取材から戻って、何かに急き立てられるみたいに、近くの遊歩道にウォーキングに出かけた。毎週1回は40分ほど歩いていて、今週はまだ歩いてなかったということもある。だが、理由はもうひとつあって、それは自分の身体とエネルギーを確かめたかったから。 …

「刺客」という言葉の、ピンぼけカメラみたいな熱狂

「刺客」−自民党の分裂選挙報道の中で、ある政治家がいった言葉が、いつのまにかテレビや新聞で流通して、普通名詞になっている。他にも「自爆テロ解散」とか、いくつかゲンナリさせられる言葉があった。言葉の貧しさたるや、ここに極まれりだ。 とりわけ政…

澤地久枝著『好太郎と節子 宿縁のふたり』(NHK出版)〜本に、そして絵に呼ばれるという体験

以前、ここでも書いたかもしれない。ぼくには本に呼ばれる、という体験が度々ある。この本もその一冊だ。あるテレビ番組で、三岸好太郎という画家を知った。その節操なき画風の変容と天才ぶりを感じて興味がわいた。 彼の妻で、同じく画家の三岸節子さんは画…

一瞬風になる感触、そして両腿への自信

午後7時半、戸外からの涼しい風がリビングから仕事部屋をぬけていく。クーラーより断然気持ちいい。午後の仕事をなんとか目標どおりに片付け、6時からチャリンコで新宿中央公園をめざした。 先週走れなかったから、2週間ぶりのチャリンコだけど、公園の周…

藤代裕web『HATENA s.p.a.』〜削り捨てることで作品の糊しろを増やす

art

以前、スチャラカでも、個展の感想(id:rosa41:20050423)を書いた藤代裕さんから、自身のwebサイトを作ったと連絡をいただいた。それが『HATENA s.p.a.』だ。細かい感想は上の個展の感想を参照してもらいたい。ただ、画像よりは実際の作品の方が数倍イイんだ…

NHK−BS「中南米日系人・強制連行の記録」〜繰り返される人間の弱さと強さと差別

まるでマルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンの名作映画『ひまわり』みたいな物語だった。約2時間の「中南米日系人・強制連行の記録」は、第二次大戦中、日系人だというだけで、南米ペルーからアメリカに強制連行され、その後消息をたった祖父の…

盛岡冷麺が無性に食べたくなる夜

今夜の日本テレビ『どっちの料理ショー』は究極の麺対決。讃岐うどんVS盛岡冷麺だった。しかも讃岐うどんは、あの香川県の「宮武讃岐製麺所」の宮武一郎さんが、一方の盛岡冷麺は、「ぴょんぴょん舎」の社長さんが、それぞれ手打ち麺を作ってくれるという…

水枕とまめに汗をかいたら体調良好

去年の夏と違って、朝起きたときに身体のだるさを覚えることがない。これはどう考えても、寝るときに1時間タイマーでクーラーを使わず、氷を入れた水枕で頭を冷やして窓をあけたまま寝ているおかげだ。今週はけっこう熱帯夜が多かったけれど、わりと熟睡で…

被害者の視点と加害者の視点〜日英メディアの戦争報道

広島、長崎の原爆投下をテーマにしたメディアの企画が増えている。が、どうも日本のは被害者話が多い。 英国BBCのweb「アジア・パシィフック」版では、くしくも長崎爆弾の「生存者物語」と、第二次大戦中の日本軍が組織した従軍慰安婦問題の両方が、きち…

情報が出れば出るほど本質が見えなくなる「あべこべ」

「おっとぉ〜自民党のマドンナ、野田聖子議員はたった今、反対票を投じましたぁ〜」 ってな調子で、プロレスの実況中継で有名になったキャスターは、参議院での郵政法案への投票場面を得意げに語っていた。政治をプロレスに、いや、もっというと演劇空間に見…

哀悼!キューバの至宝、イブライム・フェレールさん逝去

当日夜、イギリスBBCのwebサイトで、イブライム・フェレールさん(78歳)逝去の第一報を見た。その瞬間目に浮かんだのは、5、6年前か、イブライムと、女性歌手オマーラ・ポルトゥンドの、東京国際フォーラムでのライブのアンコールで、片足ケンケンし…

篠原欣子さんトーク&ディナー「サタカフェ」最終回

サタカフェ最終回が、田町「ヌースフィア」で開かれた。ゲストは篠原欣子テンプスタッフ社長。OL海外留学がまだ珍しかった1960年代のヨーロッパ留学、女性経営者が少なかった70年代での人材派遣会社創業と、働く女性のパイオニアとして歩んでこられ…

谷口智彦さんの抜擢と、山本益博さんに注目された銀座「えすとカレー」

このスチャラカでも何度か、その着眼点と確かな洞察力をとりあげた日経BP編集委員の谷口智彦さんが、外務省副報道官に抜擢された。アメリカではマスメディアの優秀な人材を政権スタッフとして登用するのは普通だけど、日本では同じく外務省報道官に抜擢さ…

世界に誇る、日本代表の華麗な横パスとバックパスごっこにウットリ

友だちSが日本対中国のサッカーを観にわが家にやって来た。夕食をとりながら観たのだけれど、後半40分すぎにようやく同点に追いついてからが、日本チームはとりわけ素晴らしかった。 中国側はけっこうバテバテで、いっこう攻める気配さえ見せていないのを…

映画「チベット・チベット」上映会&トークショー(8月6日・東中野ポレポレ坐)

東中野ポレポレ坐で、映画「チベット・チベット」上映会と、トークショーが行われる。(映画サイトは「フラッシュ」ボタンをクリックすると音が流れますので、職場の方は要注意) 作家の田口ランディさんの事務所が企画したイベントで、トークショーのゲスト…

NHKハイビジョン「山田風太郎が見た日本ー未公開日記が語る戦後60年」

夕食をとりながら番組を観てたら、とうとう最後まで観てしまった。作家・山田風太郎さんの作品は、『戦中虫けら日記』以外、一冊も読んだことがない。ただ、以前に朝日新聞で連載されていた「あと千回の晩飯」という連載に、強く心惹かれた。 近づく死を感じ…