2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしたちの、わたしたちによる、わたしたちのための被爆〜 吉見俊哉『夢の原子力』

開沼博『フクシマの正義』でも指摘されているが、「原子力ムラ」と一部の利権保有者たちを悪者扱いして溜飲を下げているだけでは、社会の本質は何も変わらないという視点に、とても共感する。なぜなら、原爆と同じエネルギーを「夢の力」として受け入れ、世…

チーター気分でGO!

Run

日曜日に90分走ったときには終始重たかった同じ身体とは思えない。その3日後の夕方走りに出ると、まるでチーターにでもなったような軽快さで身体が動いた。まっ、チーターにはせせら笑われるだろうけどね。 年齢をかさねて集中力や持続力が落ちていること…

玄米日和

約二週間天日干しした稲束を抱きしめるようにして、軽トラに積み込む。乾燥した稲藁の香ばしい匂い、歩く振動で耳元で鳴るかさかさ音に、田んぼの天地返しにみんなで汗した初春の頃を思い返す。汗と吐息と溜め息と笑い声とが詰まった稲束の手重りする感覚に…

変格活用の歌〜斉藤和義『おつかれさまの国』 

夕方1時間半ほど走ってきて、シャワーを浴びてから、おもむろにストレッチを始めた。ipadの電源を入れて「youtube」で「斎藤和義」と入力し、あれこれ聴きながら、疲労で固くなったふくらはぎや腰をマッサージする。 「いててぇ〜」「あっ、吊りそう」「や…

旋律として、あるいは詩としての輝き〜高橋源一郎著『非常時のことば』

名作『さよなら、ギャングたち』以来、ひさびさに手にした高橋本は、「3・11」を機に言葉を失った高橋さんが、古今東西の非常時に遭遇して書かれた美しい言葉たちを集めた一冊。 文章を読む際、つい意味に重きをおいてしまいがちな読者をよそに、幼き水俣病…

日本、フランスに1対0で敵地で勝利!

コーナーキックは、前半フランス8本で日本0本。この数字がすべてを物語る、一方的なフランスペースながら0対0。後半にはフランスの攻め疲れとメンバー交代で、攻守ともにスペースが生まれて、日本が徐々に攻撃の形を組み立て始める。そしてフランスのコ…

佐藤哲郎プレゼンツ「サケとカメラとロケンロー」(新宿ロフト)

カメラマンの佐藤さんからご招待をいただいて、久しぶりにLIVEハウスに出かけて来た。10、20代が大半で、おじさん、おばさんはちらほらと見かける程度。ステージの幕間に、佐藤さんが撮影している、首相官邸前の反原発デモの画像が映し出されていた。か…