佐藤哲郎プレゼンツ「サケとカメラとロケンロー」(新宿ロフト)

 カメラマンの佐藤さんからご招待をいただいて、久しぶりにLIVEハウスに出かけて来た。10、20代が大半で、おじさん、おばさんはちらほらと見かける程度。ステージの幕間に、佐藤さんが撮影している、首相官邸前の反原発デモの画像が映し出されていた。かっちょいい〜〜!

 ひとつ発見したことがある。
 わたしたちオジさんが田んぼで泥んこになりながら感じてるリアルと、新宿歌舞伎町の地下2階の舞台に、10、20代が手を伸ばして触れようとするリアルは、案外近い。

 もちろん、未来が見えすぎている世代と、自分が何者かもまだわからない世代ゆえ、その切迫感に違いはある。だが、頭や理屈ではなく、身体や感受性で何かをつかみ取ってやろうとする姿勢とエネルギーは似ている。

 逆にいえば、それらを失ったとき、年齢にかかわらず、人は生きているのか死んでいるのか、よくわからなくなってしまうことになる。