難敵!『大きな古時計』〜ピアノの融通無碍な指使いがで、できない

 そう、平井堅が歌ったリバイバルヒット曲だ。キーボードの付録譜面集では一応Bランク。だが、この曲がなかなかマスターできない。
 理由はわかっている。まずシャープの「ファ」の音、本来の「ファ」の鍵盤の右隣にある黒の鍵盤を抑えること。そのシャープの「ファ」を押さえる前後で、「ソ」の鍵盤を押さえる指が中指から親指へと替わってしまい、ふたたび押さえにくい「ファ」に戻っていく。
 その後、さらに高音域へと譜面が展開するため、そこで親指に替えた方が、指使いは格段にスムーズなのだ。そう、ここにピアノ独特の融通無碍な指使いのエッセンスがある。規則的なようでいて、時折、妙にフレキシブルなのだ。これが初心者オヤジには高いハードルになる。
 そのなだらかな山の稜線型の譜面に、なかなか指が追いついていかないから。やはり、まだまだ譜面を読めないせいかと思い、仕方なく譜面下に「ドレミ」を書き込んだのだけれど、やはりダメ。ああ、やっぱ音楽的センスないのかしらん。
 こうして下手の横好きでキーボード練習をすればするほど、ピアニストたちが恐ろしいほどの天才に思えてくる。ああ、諦めない、腐らない、イライラしない。これは精神修養だ。スマイル、スマァ〜イル!(^^)(^^;)(^0^)(^〜^;)