2013-04-19から1日間の記事一覧

切っ先の鈍い光〜藤山直樹『落語の国の精神分析』(みすず書房刊)

落語と精神分析って? そう思う人たちは、たとえば「粗忽(そこつ)長屋」をテーマとした章で、こんな文章に向き合うとき、たとえば心臓の裏側らへんに、なんとも嫌な汗をかくはずだ。粗忽とは、おっちょこちょいのこと。 粗忽な人を見るときのひとびとの視…