2008-04-08から1日間の記事一覧

生き物のうらおもて 

桜が散る頃、生と死は「うらおもて」という感慨が強くなる。 一斉に咲いて散る様(さま)はむしろ「うら」で、凡庸たる緑葉や枯れ枝の頃こそが「おもて」。漂白の歌人、西行の有名な歌を引用するまでもなく、日本人の遺伝子は、古来からそんな死生観を受けつ…