心地いい風だった。 2階にある茶藝館の窓に面した木の机に日差しがさし込み、時おり爽やかな風がしのび込んで、手にした茶碗から立ち上る湯気をくゆらせた。その風と日差しに、窓枠の外側におかれたコデマリの白い花も揺れていた。 台湾のホウ・シャオシェ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。