wikinewsという挑戦〜ニュースをオープンソース化する可能性

 情報発信のダウンサイジング(あるいは民主化)ー個人のHPやブログで行われていることは、つまりそういうことだ。以前はマスメディアが情報発信する権限を独占していて、情報の流れは一方通行だったけれど、パソコンとインターネットの普及で、誰もが情報発信ができるようになった。
 これはやはり行き着くところまでいかないわけにはいかない。つまり、ウィンドウズの独占状態に、ボランティアで練り上げられたOS「リナックス」が生まれてウィンドウズの独占状態に風穴をあけたように、マスメディアが独占している時事ニュース発信の場にも、リナックスに相当するものが現れるのは時間の問題だと思っていたら、出たよ出ましたよ。
 リナックスの”オンライン百科事典版”として成功したwikipediaが、wikinewsを始めている。ただ、英語なんでそのクオリティーは、私にはよくわからん(^^;)。
 しかし、wikipedeiaの共同創設者ジミー・ウォルスのインタヴュー記事はなかなか面白い。どうも、先の米国のイラク侵攻での、政府ご用達テレビ報道などへの嫌悪感がその根っこにあるという。ということは、先の「刺客」報道で、総選挙を「水戸黄門」化せしめた、こっちのマスメディアも用心した方が良さそうだ。
 一方、ウォルスはwikibooksというプロジェクトも動かしている。これは、幼稚園から大学までに使われる教科書を、オープンソース化して、無料使用ならびに自由印刷させるという試みだ。教科書業界の猛反発は必死だろう。その関連記事はこちらをクリックしてください。かなり本気ですぜ、この男は。