友人シエスタの新たな展開〜ブーシュカの歪み 

rosa412007-03-18

 白という色を、より輝かせるのに黒を合わせるという方法がある。白という色は、それ一色だけだと、「白ける」あるいは「白々しい」にもなりかねない弱さをあわせもつからだ。死や闇を思わせる黒と対比することで、光や純粋とつながる白がより映える。 
 ひさびさに、横浜市営地下鉄仲町台」駅近くの「カフェシエスタ」に行ってきた。彼らのライブで、ぼくがもっとも惹かれたのは「ブーシュカ」という曲だった(アニメ―ションと合わせて見て欲しい。ちょっと映画「アメリ」のテイストも感じさえる。少し毒気のあるフレンチテイスト)わざと歪な音を混ぜることで、きれいな旋律にゆがみを与えてそのリアリティを増すというアプローチに聴こえてきたから。
 それは、ぼくが今、文章で試みたいアプローチと、まったく同じベクトルだった。さ、先にやられてしまったぜぃ!お、おれもがんばる。ジャンルはぜんぜん違うんだけど、考えていることは同じということを改めて痛感させられた。写真は、原田博行 with シエスタの最新CD「君からの景色」。表題曲の「君からの景色」は絶望が少々混ざっていていいですが、前半のラインナップが少々甘すぎる気がぼくはする。ただ、全体としては天気のいい日曜の午後、まったりしながら聴くにはぴったりな作品です。先の「ブーシュカ」は未収。