東京新聞❤(ラブ)!〜新聞を読まない人は、社会の行間に興味がない?

「最近の大学生は、ほとんど新聞読んでないんだよ。もう信じられない」
 ある大学で教えていらっしゃる知人が、以前、こう嘆かれていた。テレビやネットのニュースでじゅうぶん。興味があれば、ググるからってことなんだろうか。その方が情報収集も簡単だし、効率的ということか。


 25日(日)の東京新聞3面の紙面構成を見て、ぼくは唸(うな)った。
 右に「輸出依存脱却できず 景気、「実感なき拡大」のち急落」という五段組みの記事。その左隣に「時代を読む」欄で、内山節・立教大学教授の「劣化を止める連来を」と題する、6段組みの評論が載っていた。


 前者の記事は、多くの企業がコスト抑制のために、下請けを人件費の安い海外に出したり、非正規雇用を増やして、国内需要を軽視していたと指摘。その上でこう看破する。

 高まりすぎた輸出依存と低く抑えられた賃金。景気急落の”種子”は、ともに「実感なき戦後最長の景気拡大」の期間中にばらまかれていたのだ

 記事中の、与謝野経財相の渋面写真がよく効いている。(つづく)