NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の翌日


 いやぁ〜、自分で思っている以上に老けてるし、頭が薄くなってましたよ。そういうと、Fさんは小さな眼をさらに線のように細めてフォッフォッフォッと笑った。全国放送の翌日、それが自らのテレビ映りについての感想だ。なんともわかりやす過ぎる照れかくし。


 いままでの仕事を通して、ぼくが想像する以上の悲しみや苦しみと直面してきているはずなのに、彼はその話の情景を思い出しながら、何度も言葉につまり目を赤くする。そう、あの放送内容どおりに。60歳をこえてなお、職業上の慣れというものがまるでない。あふれ出る自らの喜怒哀楽の中を、何のてらいもなく素っ裸で転がりながら、ありったけの情熱を乱反射させて前進する"泣き虫"ブルドーザー。


 同番組の住吉さんのブログ(11月17日分)が、彼の一面をうまくつかまえている。