年金支払い年間44兆円という現実

rosa412004-12-02

 日本プレスセンターでの「ほんとにどうする日本改革」というシンポジウムに参席した。そのパネリストの一人、加藤紘一・元自民党幹事長の発言が印象に残った。
 それは彼が明らかにした年金支払い額の膨大さ。
「今年支払われた年金の総額は約44兆円。一方、国家の歳入額が42兆円。それが日本の現実です」
 事実確認はしていないけれど、公的な場所での大物政治家の発言だから信用するとして、なんでこういうインパクトのあるデータを、マスコミは報道しないのだろう?
 しかも団塊の世代がこれから定年退職すれば、44兆円はさらに膨らんでいく。もちろん、歳入から年金が支出されるわけではない。でもこの数字は少子高齢化社会のアンバランスさを、とても端的にあらわしている。 その一方で、正規雇用ではないフリーターやニート約270万人がいる。これではどう考えても、これから税金や社会保障費の増額はさけられない。