堀江社長の「新しさ」(4)〜時間軸も平べったくなる

 17日の日誌のつづき。日経の方との昼食で、もうひとつ印象に残った話。ipodが大流行のアメリカでは、新しいコンピレーションCDの動きが加速しているらしい。それは新旧の曲をコンピレーションして、キャラクターでパッケージングするというビジネスモデルだ。
 たとえば、「マライヤ・キャリーが夜眠る前に聴く10曲」という感じで、そこには、アリシア・キースキャロル・キングが、あるいは森山直太郎加川良がコンピレーションされるかもしれない。
 そのコンピレーションがヒットすれば、その年のUSAヒットチャートは、時間軸をとっぱらった曲順になる可能性だってある。それもまた、データーベース時代にふさわしい。
 デジタル・イノーベーションがこのまま進めば、権威や時間軸をも形無しにしてしまう。だから世界は「顔ナシ」になる。アクセス数の多少だけで正誤が決められる危険性もふくめて。堀江社長はそんな世界をじっと見ている。
 一方、敵対的買収をしかけている当事者をテレビ番組に出すわけにはいかないと、ライブドアに戦線布告したフジテレビは、そのライブドアニッポン放送株の公開買い付け(TOB)へ協力を要請したことが、今日19日に明らかになった。ここの社長はずいぶん錯乱している。プライドもなければ、権力闘争のやり方さえ知らない。